ED「MONOCHROME」を担当 水槽オフィシャルインタビュー
――楽曲制作には“テーマを決める”、“メロディを作る”、“歌詞を作る”などのいろいろな工程があると思いますが、普段はどういった順番で作っていますか?
たぶん自分のやり方は少し特殊で、“トラックを引く”、“ドラムビートを打ち込む”、“最低限の楽器を打ち込む”、“その場で歌いながら作詞作曲する”、“編曲仕上げ”という手順で作っています。“テーマ決め”に関しては、今回はエンディングテーマのために8つのテーマを用意し、それぞれに合わせて計8曲作りました。
このうち、提出したのは8曲から絞った3曲。雨竜を主人公にした3曲のうち、最終的に選んでいただけた「MONOCHROME」は、雨竜を主人公にしつつも“黒と白”がテーマでした。じつは、一番選ばれないだろうなと思っていた曲だったんです(笑)。
――8曲それぞれ、まったく違うテーマで作ったのでしょうか?
そうです。久保先生のレトリックを引用、サンプリングした曲もありました。久保先生の“表現”は特徴的だと思っていて、言葉のひとつひとつがすごくお洒落ですよね。
自分とリンクする言葉も多いとも感じているので、それを散りばめてみた曲があったり、ほかにも雨竜から見た一護を描写した曲、提出した3曲のうちのひとつになりますが雨竜の決意をサビで歌う「相剋譚」っぽい曲、“夜に雨竜がひとりで考えていそうなこと”が主題の曲などがありました。なので、制作中は雨竜のことばかり考えていましたね(笑)。
――「MONOCHROME」で、特にこだわった部分はどこですか?
最近は、サブスク(定額制サービス)でアニメを視聴する方も多いと思います。サブスクではエンディングに突入して3~5秒後には次の話が再生されるので、曲が流れてから3~5秒の間に歌が始まるようにイントロを短くして、かつ頭のメロディーがその後のどこにも出てこない構成にしました。
サビのように繰り返したりせず、最初の2行だけ全然違うことをやる。さらに最後のラップでも全然違うことをやって、予測できない展開を聴いてもらおうと。そこが一番こだわったところですね。
――「BLEACH」との最初の出会いはいつでしたか?
小学生の頃です。当時、クラスの中で一番漫画を持っている仲の良かった女の子がいて、その彼女に「私の一番好きな『BLEACH』を読みなさい!」と単行本を渡されました(笑)。それまではアニメの影響でタイトルを知っているくらいの認識でした。
そして漫画を借りて読んだのですが、漢字が多く、それが当時の自分にはちょっと難しくて、途中で読むのを諦めちゃったんです。その後、たぶん10年ぐらい経ってから改めてちゃんと読みました。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/bleach-thousand-year-blood-war
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