料理家・食育インストラクターの和田明日香がゲストを招き、リラックスして“宅飲み”するようすを映すBSテレ東の人気番組「和田明日香とゆる宅飲み」(毎週火曜よる10:00~)。10月15日の放送では、ゲストに女優として活躍するキムラ緑子が登場した。
長い間愛され、活躍を続けるキムラと和田とのゆる宅飲み、スタート
10月15日(火)放送のゲストは、「ちりとてちん」「嫌われ松子の一生」などでも知られる女優・キムラ緑子だ。90年代から映画や舞台で活躍し、変幻自在の「カメレオン」女優として知られるキムラ。多く著名な作品に出演しており、その実力と知名度は国民的といって差し支えない。そんな彼女は番組への出演に際し、神戸からクラフトビールを、長崎からターフルソースをお土産として持ってきてくれた。
すると和田は、お土産の品を使った料理を考案。ターフルソースをふんだんに使用して、トマトやアボガドなどを使った"チョップドサラダ”を作り上げた。さすがの機転というべきか、お土産から逆算してメニューを考える手腕はさすがのひと言。
神戸からのクラフトビールを添えて飲み始めただが、料理を口にしたキムラは「私もこれやろ!」と感動しきり。さらに和田がアレンジレシピのアイデアを伝授しつつ、ゆるい雰囲気の宅飲みを楽しむ。
話題は「料理本を買って読んでも自分のものにするのが難しい」という話に。1度作ったあとはなかなか本を開かないし、料理本の扱いは難しいというテーマだ。これには和田も料理本を出している側からの言葉として、「その人のものにしてもらうのがゴールだから」と料理本の目指すところを語る。身になれば本は不要になるため、いずれ料理本は捨てて欲しいものだと語っていた。
芝居のなかに"自分”はいるのか?
自分を表現できるものが料理だったとして、「自分っていうものを確かめながら、『こういうことを考えています』って発信できているのはラッキーだなと思います」と語る和田。そこから派生して、話題はキムラの芝居論へ。
和田から飛び出した疑問は、芝居をするとき、何かを演じているときに「そこに自分はあるんですか?」という質問だった。本物の役者にしかわからない見えない境地に対して、視聴者と同じ視点で疑問が湧いたのだろう。
質問に対してキムラは、「芯みたいなのは自分の心にある。種みたいな…。その種を、全然知らない人に伸ばす」と感覚を言語化して説明する。誰かにはなろうとするものの結局は"自分”があり、そこから発展させる…という抽象的な言い方になってしまったことに焦ったのか、「誰か何か言って!お願い!」と笑ってお茶を濁すキムラに、和田も笑って理解を示していた。
その他にも、和田から「変わりポテサラ」やまろやかな酸味が特徴のニュージーランドの辛口ワイン、「シャングリ・ラ ピノ・ノワール2021」などを振る舞いつつ、メインの「いかすみリゾット」にオリーブオイルを垂らした絶品料理を2人で囲む。
番組を持った和田の挑戦に対して、キムラから「この人がここにいるだけでいいってこと。この場所が与えられたことがすごい」という称賛の言葉が贈られる。和田はキムラの言葉を受け、「いま、誰かに言って欲しかったことをしゃばーっていただいた気がして」と感慨深い表情を浮かべながらゆっくりと時間を過ごした。
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