「2人ともヘトヘトになりました」岡田将生&中井貴一が、猛暑日に冬服で撮影した“言い合い”シーンを振り返る<ザ・トラベルナース>
中井貴一「2人ともヘトヘトになりました」
ーー続編が決定したときの率直な感想からお聞かせください。
岡田:前回を制作していたときから、「続編をやれるようなドラマを作ろう」と意識していたので、こうやってキャスト、スタッフの皆さんとまた戻ってこられたことが純粋にうれしかったです。
中井:前作が想像以上の反響をいただき、多くの医療関係者の方から「見てますよ」と声をかけていただきました。そうした言葉をいただくと、演じた意味があるのかなと思うところもあります。続編をやるからには前作以上に面白くしないと意味がないので、「責任を持って頑張ろうか」とみんなで話していますし、個人的にもそう思っています。
ーーすでに撮影が始まっていますが、思い出深いエピソードを教えてください。
岡田:まだ撮影が始まって間もないので(※取材時)「あ~。こんな感じだったな」とちょうど思い出しながらやっているところですね。
中井: 僕が演じている那須田歩と中井さん演じる九鬼静さんの掛け合いは、前回もテンポ良くやっていたので「そうそう。このリズムで、このテンションで……」と思い出しながらやっていて、すごく楽しいですね。
ーー今作の第1話で、早速2人が言い合うシーンがありますよね。
岡田:そうですね。そのシーンが今作最初の撮影だったので、すごく疲れました。
中井: (笑)。
岡田:すごく疲れたけど(笑)、でも「帰ってきたな!」と肌で感じましたね。
中井: 普通、クランクインは軽いシーンから始めるのですが(笑)、今回は2人の長回しのシーンから始まったんです。今年の夏は暑かったですが、そんな中、半ば冬物の洋服を着用し、前作の感覚を思い出しながら、良い緊張感もあり、2人ともヘトヘトになりました(笑)。
ーーTVerでは過去作も配信中です。前作で印象的だったシーンや見どころは?
岡田:前作は、全話を通して歩のナースとしての成長が描かれています。その中でも、静さんが倒れてからの一連のシーンは、いまだに覚えていますね。静さんを思う歩の気持ちが溢れるシーンや、今までにはなかった彼を突き動かす“何か”が生まれるシーンなど、あのときの歩の姿がずっと記憶に残っています。
中井:「ザ・トラベルナース」は、一話ごとに楽しんでいただけるドラマです。それぞれの回にゲストが出演し、社会現象や時代の流れが入ったエピソードも多いのが特徴です。今回も、一話ごとに丹精込めて作っていきたいなと思っています。
ーーすでに第1話がTVerで配信中です。繰り返し見てほしいシーンはありますか?
岡田:それこそ歩と静さんの言い合いは、2人の関係性や性格の問題も含めて、あのシーンにすべてが集約されていると思うので(笑)、何回見ても面白いと思います。
中井: そのシーンは「気温が38度くらいの中であんな格好をして(厚着をして)撮っていたんだ、頑張ってるな~」と思っていただきながら、見てやってください。繰り返しご覧いただきたいですね。
岡田:(笑)。
ーーこれからご覧になる方、繰り返し見る方など、TVer視聴者に向けてメッセージをお願いします。
岡田:前回、男性のナースが少ない中で、このドラマをきっかけに「ナースになりたい」という声が増えたという話をお聞きしました。今回もナースに寄り添い、ナースという職業と真摯に向き合って作っていきたいと思っています。楽しく見ていただけるとうれしいです。
中井:「ザ・トラベルナース」に限らず、僕たちのやっている俳優の仕事は「こんなことはないだろう」というフィクションの世界を演じています。でも、医療行為にしても、何にしても、日常にある細かいことに関しては、なるべく「嘘をつかないこと」を大前提にこれからも撮影していこうと思っていますので、皆さんには「大きな嘘」「小さな真」を楽しんでドラマをご覧いただきたいです。よろしくお願いします。