松たか子コメント
心から信頼を寄せる土井監督の下、多部さん、松坂くんという最高の妹、弟と一緒に、ああでもないこうでもない、と過ごしていたら、温かいドラマができました。本読みのとき、脚本の野木さんに「当て書きですから」と言われたプレッシャーに魔法がかかったような感覚です。
場面の中で、この上なく楽しいやりとりができた星野源さん、このドラマに存在する意味がとてもある役で、初めての日本語にも前向きに明るく向き合っていらしたチュ・ジョンヒョクさんなど、魅力的な「普通」の人たちが登場します。
テレビドラマを愛する人たちが作ったこのお話を、ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいなと思います。「スロウトレイン」というタイトル、私は大好きです。
多部未華子コメント
お話をいただいた際は、こんなに豪華なスタッフやキャストのみなさんと共に過ごせる日々をいただけるなんて、まるでご褒美のよう!と心が踊ったことを覚えています。ワクワクドキドキソワソワの撮影現場で毎日ひたすら楽しく、「もう終わっちゃうの!?」と最終日には嘆きました。
“三きょうだいの真ん中”の役柄は初めてでしたが、ふらふら、ふわっとしていそうで、時に弱く、でも曲げられない意志がきちんとある都子のキャラクターがとても好きでした。
きょうだいって絶妙なバランスで成り立っているのかなと思わずにはいられない、性格さまざまな3人を、お正月の夜にくすくすっとしながら、楽しんで見ていただけたらと思っています。
松坂桃李コメント
僕は3人きょうだいで姉と妹に挟まれて育ってきたので、この「スロウトレイン」の現場は妙な居心地の良さを感じていました。松さんと多部さんの姉2人と過ごし、弟として撮影した日々は、懐かしさもあり、楽しかったです。
星野さんとは大河以来の共演でしたが、こうした形でお芝居ができて本当に幸せでした。チュ・ジョンヒョクさんと国境を超えて芝居を交わすことができたのは、大きな財産となりました。
土井監督は何作品もご一緒している縁の深い方です。初めてご一緒した「麒麟の翼」では、経験の浅い僕が阿部寛さんと対峙する芝居場がありました。撮影前日に監督からメールでいただいた「考えるな、感じろ」という言葉。今でも指標としています。
野木さんの脚本は、読みやすく、言葉がスッと入ってきます。日常をリアルに細やかに切り取っている本で、共感しかありません。
家族愛、きょうだい愛、恋愛、さまざまな関係性が描かれている、優しく温かい作品です。2025年の年初め、「スロウトレイン」とともに温かい気持ちでスタートできることを願っています。
星野源コメント
コメントを書いては消し、を繰り返しています。物語の素晴らしさを語りたいですし、初めて脚本を読んだときのあの溢れるような気持ちを伝えたいけれど、言葉にするのはなんだかもったいないなと思って、うーんとなっています。少しの撮影期間でしたが、この作品に参加することができてうれしいです。放送を楽しみにしています。
チュ・ジョンヒョクコメント ※和訳
こんにちは、僕はユンス役のチュ・ジョンヒョクです。「スロウトレイン」を撮影するために2、3カ月前から日本語を練習し、僕にとっては新しい挑戦であったのでワクワクしながらも不安で心配でした。なので、現場で初めて撮影するときもたくさん緊張しましたが、監督さん、そしてスタッフの方々、役者の方々からとても親切にしてもらって本当に気軽に楽しく撮影できたと思います。感謝しています。そしてみんなに会いたいです。
また、現場では通訳してくださる方がいらっしゃったのでとても楽にコミュニケーションすることができたし、カットがかかる度に共演者の皆さんに僕の日本語が大丈夫か確認してもらった記憶があります。うまく表現できていたらいいなと思います。
今回、初めて日本語でお芝居をしました。日本語の実力はまだまだですが、温かい目で見ていただき「スロウトレイン」を愛してもらえたらうれしいです!