正反対な姉を演じる奈緒は「愛情深いオーラがダダ漏れな方」
――座長である奈緒さんの印象を教えてください。
お会いする前から、奈緒さんに対して柔らかくて、穏やかで、おおらかなイメージを持っていて。実際にお会いしてみたら、思っていた通り、いえ、それ以上に愛情深いオーラがダダ漏れな方で、“奈緒さんを好きにならない人はいないんじゃないか?”と思うくらい魅力的でした。
お会いしてから知った一面は、ゲラだということ。奈緒さんが笑うと現場全体が明るくなりますし、私は全然面白いことを言っていないはずなのに、奈緒さんがすごく笑ってくださるので“私って面白くなったのかな?”と、つい勘違いしちゃいます(笑)。
――海里を演じる玉森さんの印象はいかがでしょうか。
すごくシャイな方ですが、それもまたチャーミングで。いつも気さくに話しかけてくださるんです。さや美が海里に対して「眩しいっ!」というシーンが何度かあるのですが、いつも玉森さんは神々しく、“今日も眩しいなあ”と思っているので、演技でなく自然体なリアクションができているんじゃないかと思います。
実は、(磯村)アメリちゃんが玉森さんのことを「エリザベス」って呼ぶんですよ(笑)。「なんでエリザベスなの?」と尋ねたら、透き通った肌と金髪も相まってか「白馬みたいだから」と言っていて。
アメリちゃんが「エリザベス~!」と呼ぶと、玉森さんもちゃんと「はあい~」と反応していて、ご本人もエリザベスと呼ばれていることをしっかりと認識しているようです(笑)。
――姉・ほこ美を演じる奈緒さん、母・明美を演じる斉藤さんとは共演シーンも多いと思いますが、お二人との“家族感”はどのようにして生まれていったのでしょうか。
クランクインは、第1話で明美とさや美がお付き合いしていた男性にそろってフラれてしまい、二人して泣いているところをほこ美姉ちゃんに助けてもらうシーンだったのですが、その段取りを見ていた岡本(伸吾)監督が「もうこれでいける!と思いました」と言ってくださったのが、すごく印象的で。
監督曰く、私たちがちゃんと家族に見えたみたいで、その一言をいただいてからなんだか自信がつきました。佐藤家のシーンはすごく良いシーンがたくさんあると思うので、ぜひ注目してみてください!
――今回演じるのはシングルマザーの役ですが、実際に演じてみていかがですか。
正直、不安でした。今年26歳になったのですが、この年でお母さん役を任せていただいたことに感謝だなと思いながらも、それと同時に “私がお母さんに見えるのだろうか…”という不安があって。
子役の子とガッツリお芝居をするというのも初めてだったのですが、(娘の)美々を演じるアメリちゃんがクランクインのときから私のことを「ママ」と呼んでくれて。親子としての関係性を作ろうとしてくれていたので、すぐに打ち解けることができました。
“自分だったらどんなママがいいかな?”と考えたときに、友達のようなママがいいなと思ったので、美々ちゃんと話すときは子ども扱いをせずに、一人の人間として話すということを意識しながらお芝居するようにしています。