研究に生涯をささげた“ウナギ博士”の飽くなき好奇心
9月30日(土)放送の「ETV特集」は、「ウナギを追いつづけた男~塚本博士の大冒険~」。ウナギの不思議な生態に魅せられ、生涯をかけて研究を続ける“ウナギ博士”こと塚本勝巳教授(68)の尽きることのない好奇心に迫る。
生物学者の塚本教授は、40年の研究でウナギが熱帯の海で卵を産むことを発見した。2009年、日本のはるか南、グアム島沖の海で史上初となるニホンウナギの「卵」の採取に成功し世界を驚かせた。40年もの研究者生活を費やし、ついにウナギが5,000kmもの大回遊をすることを突き止めたのだ。それから8年。70歳での大学の退官を目前に、博士は最大の目標に挑んだ。世界初の「産卵の観察」だ。今年、博士は実際の産卵を見たいと潜水艇で調査に挑んだ。有人潜水艇をひっさげ大海原に繰り出す博士の航海に密着する。