本田望結主演の青春スポーツ映画「カーリングの神様」が11月8日(金)に公開される。本州最古のカーリング場がある長野・御代田に暮らす香澄が、幼なじみとともにカーリング国際大会エキシビションマッチへの出場をかけて奮闘する姿を描いている。WEBザテレビジョンでは本作で主人公・香澄を演じた本田にインタビューを実施し、作品への思いや役作りの苦労、そして今年6月に20歳になった心境を語ってもらった。
「フィギュアスケートの経験が演技を助けてくれました」
――出演のお話を聞いた時の感想から教えてください。
カーリングの映画というお話を聞いて、カーリングの経験がほとんどなかったので少し心配になりました。私は子供の時からフィギュアスケートをやってきたこともあって妥協はすごく嫌ですし、私がやるから生まれるものって何なんだろうって考えました。やっぱりフィギュアをやっているから私を選んでくれたと思うので、少しでもフィギュアをやっていて得た感情や感覚を、どうにかして出したいなと撮影中も思いながら演じていました。
――具体的にはどんな感情だったのでしょうか?
悔しいとか緊張感でしょうか。私の場合は想像ではなく実際に選手としての経験があるので、今までの自分の経験が演技を助けてくれました。
「自分が出てる作品を見て初めて涙が出ました」
――本田さんはカーリングはほとんどされたことがないとお聞きしましたが、フィギュアスケーターとして活躍されているので同じ氷上はお手の物というところでしょうか?
日本はスケートリンクが世界と比べて少なく、1つのリンクをさまざまなアイススポーツで共有していて練習時間が被ったりなどするので、カーリングは私にとってとても身近なスポーツです。スタッフさんから望結ちゃんは心配ないでしょうって言ってもらって、自分でもそう思ってました。でも、蓋を開けてみると出演者の中で私は誰よりも苦戦したんです。フィギュアはリンクで足を逆ハの字にするので私はそれが身に染み付いてしまっていて。カーリングでは陸と同じ感覚で歩かなければならないんですけど、私はフィギュアの感覚が戻らず転んでしまうんです! 正直、練習を始めた頃はこれは吹き替えじゃないと無理だなと思ったくらいです。結果的にはなんとか吹き替えなしでやることができましたし、できなくて悔しいっていう感情は役作りとしていかすことができました。
――そんな苦労があったとはいい意味で感じず、カーリング選手として見えて感動を与えてくれました。完成した作品を見た感想を教えてください。
自分が出てる作品を見て初めて涙が出ました。みんな良かったねって思って涙が込み上げてきて。撮影していたのは10代で役柄の高校生の年に近かったんですけど、完成作は20歳になってから見たので、時間を置いたからかもしれないですけど。客観的に見ることができて、お話に入りこんで感動しました。