コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、R君さんの作品で、星海社COMICSから発売中の『花魁系JK』から『花魁が現役女子高生に転生して令和を謳歌する話』をピックアップ。
作者のR君さんが2024年10月9日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.5万件の「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、R君さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
吉原の花魁が女子高生に転生…
ときは江戸時代。栄華を極めた花魁の高尾は、贔屓の客に刺され絶命した…はずだったのだが、目が覚めるといじめられっ子の女子高生、滝川花扇(たきがわかせん)の体に憑依していた。
いじめの加害者は執拗に花扇をいじめようとするが、経験豊富な花魁は気にも留めない。吉原を生き抜いた花魁にとって、女子高生のいじめなど子供の喧嘩も同然なのだ。令和で自由奔放にふるまう花魁、そして体を乗っ取られた花扇。二人が令和の高校をひっかきまわしていく。
花魁の手によって花扇は学校ヒエラルキーを変えられるのか、新たな転生コメディに『生娘が束になっても勝てない』『買いました』など続々と反響が寄せられている。
作者・R君さん「”粋”に命をかけた遊女達の人柄がとても好き」
――『花魁が現役女子高生に転生して令和を謳歌する話』を創作したきっかけや理由などをお教えください。
主に自分はx(旧Twitter)ではなく、イラスト投稿サイトのpixivで創作活動を行っているのですが、そこで投稿した作品(貧乳花魁が巨乳女子高生に転生する話)を元に企画が進みました。
元々、ストーリーの掴み部分を描く能力が弱い事を自覚していたので、「3Pで読者の心を掴みなさい」というシリーズを作り、短いページ数で読者の心を掴む練習をしていました。
星海社さんから、読み切りを何か掲載しないかとのお話が来た時に、このシリーズからいくつか提案した結果、一作目の「花魁系JK」のプロトタイプが選ばれた、という流れです。
プロトタイプを描き始めた理由は確か、今の時代の人間は持ち合わせない、昔の時代の「粋」に命をかけた遊女達の人柄がとても好きで、現代にやってきたら面白いのではないか、という発想が元だったと思います。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
キャラクターを一人一人魅力的に感じてもらう事に100%の力を注いでいますので(善人も悪人も脇役も)、一人でも、何年か経ってもふと思い出せるような、印象に残るキャラクターがいてくれればな、と思っています。
――作品の中でとくに気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「生娘かえ?」
今の時代あまり口に出せないような発言ですが、だからこそ、高尾というキャラが立ったとても良いセリフだと思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
この作品内でとにかく、多くの人に、一人でも心の琴線に触れるキャラクターを見つけて欲しいな、と思います。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも閲覧いただき、誠にありがとうございます。
彼女達の物語がこの先どう描かれていくのか、是非ともその目で確認していただければ幸いです。
読者様に楽しんでいただく事は勿論、自分も楽しみながら描いていきますので、これから先もよろしくお願いいたします。