大島丈の“イケボ”朗読会「表参道文學『大島丈の巻 其のニ』」特別インタビュー&イベントレポ
「余計いやらしいことを言いたくなります」
――ブースの中で読んでいる時はどんな気持ちで読んでいるんですか?
“無”ですね。ウケようとかヤマっけは全然ないです。客席も、前の方は見えますが後ろの方はほとんど見えないんです。だから読んでいる本に集中していて、あとは…やっぱり、出たとこ勝負でいかしてもらいました!
――お客さんはどんな表情でした?
なんか複雑な顔をしてましたね。で、僕が目を合わせようとすると目をそらされるんです。
きっと恥ずかしさや照れなんでしょうね、「あっ!こっち見られてる」って…たぶん“ドキッ”だと思うんです。“ドキッ”からの “サッ”と目をそらしちゃい。
僕が見ていない時はジーッと見てくれていると思うんですよ。でもいざ僕が目を合わせようとすると「あっ…」みたいな。それがまた面白いんですよね、余計いやらしいことを言いたくなってしまいます(笑)。
「元々劣等生で、“勉強嫌いの本読み”なんです」
――元々、勉強や本が好きなんですか?
僕は学生時代、劣等生だったんです。特に中学時代は、道を外れたりして…勉強はほぼしてなかったんです。行く高校どうしようかなってくらいのレベルで。
でも、中3の夏休みから受験までの約4カ月間で、僕めちゃくちゃ勉強したんです。そしたら入試で500満点中400点くらいとれて合格できて。「なんだ、やりゃできるじゃん」って感じでした、勉強に対しては。
ただ、本を読むのは昔から好きで、いわゆる“勉強嫌いの本読み”。漫画から哲学書まで読んでました。それが、今になって役立つなんてね(笑)。
特に漢和辞典が好きでね。小学生のころ、トイレにまで漢和辞典を持って入ったりして。というのも、父親が読んでたスポーツ新聞の官能小説を盗み見ては、「“花弁”て何だろう?」って、いやらしい言葉を見つけては調べてたんですよ(笑)。
――好きな本は?
中学時代は筒井康隆さんの作品のファンでした。突拍子もない感じが好きで。でもジャンルを問わず読んでましたね。ドキュメント系も好きでしたし。漫画も大好物。最近は週刊でヤングジャンプ読んだりするくらいで。
――ちなみに“バイブル”的な漫画ってありました?
浦沢直樹さんの漫画が好きで、「MASTERキートン」とか「MONSTER」とか。あと外せないのは「ドラゴンボール」かな。でも漫画も全般的に読んでました。
「絵本」や「歌詞」の朗読もアリかも!?
――11月4日(土)には3回目の開催も決まっていますが、今後への意気込みを教えてください。
イベントの名称が「表参道文學」、“文學”なので、読む作品のベースは変わらないと思うのですが、普通の小説とかだけではなく、たとえば今回の宮沢賢治の作品も童話じゃないですか、だから絵本とかもありだと思うんですよね。極論をいうと楽曲の歌詞だったりとか。許諾の問題はありますが、そういった広げ方も可能性としてはありだなと考えていますので、楽しみにしていてください。
【出演者】 大島丈
【日時】 2017年11月4日(土)
【会場】 NOSE art garage(〒107-0061 東京都港区北青山3-5-21 加藤ビル5F)
■詳細はこちらをチェック⇒http://www.nose-artgarage.tokyo/