コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ヤングエースUPで連載中の、森屋はるさんが描く『ガチ恋魔王様』より第1話をピックアップ。
森屋はるさんが2024年8月24日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2.9万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、森屋はるさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
魔王にガチ恋された勇者の話
魔王との最終決戦の為、魔王の居城にやってきた勇者。ついに決着をつけるときが来たかと思われたが、魔王は突然「結婚してください!」と逆プロポーズしてくる。即座に断る勇者だったが、いかに自分がガチで勇者に恋をしているかを必死で説明する魔王。そんな魔王に対し、勇者は冷めた様子で対応する。しかし、全ての言動にキュンとしてしまう魔王なのだった。
魔王は自作の勇者グッズで部屋を飾り、手作りのブロマイドを眺めて過ごすほど勇者にぞっこん。ある日、勇者の様子をこっそり隠し撮りした写真に見知らぬ女性が写っていることに気づく。それが幼なじみのエマということを知り、魔王はエマを連れ去ることにするのだった。
エマを助けるため再び魔王城にやってきた勇者。しかし魔王は自ら戦うのではなく、「V(バーチャル)ゆうくん」を登場させる。それを見た勇者は、魔力で作ったものは気味悪いと言うが、魔力は使わずに技術とエマの監修によって作られたものだと知り、あきれてしまう。
そんな勇者の言葉に、遊びではなく本気であることを涙ながらに訴える魔王。泣いてしまった魔王に勇者は、本物がいれば十分だろ、魔王を殺すまでお前しか見ていない、などと言う。魔王はその言葉を自分の中で都合良く変換し、より勇者に惚れてしまうのだった。
作品を読んだ読者からは、「めちゃいい展開」「こんな魔王様なら喜んで結婚する」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・森屋はるさん「全員「なんだかんだいいやつ」を心がけています。」
――『ガチ恋魔王様』は、ファンタジーと日常のラブコメ要素を取り入れた作品になっていますが、魔王と勇者という設定はどこから着想を得られたのでしょうか?
自由なお話を描きたかったのでファンタジーの中でも王道で広げやすいテーマであり、お互いの存在が対になっている魔王と勇者の設定がいいなと思いました。
――中心となる魔王や勇者はもちろん、どのキャラクターも大変魅力的な今作ですが、登場キャラクター達を描く上で、心がけているところや大切にしていることなどをお教えください。
全員「なんだかんだいいやつ」を心がけています。
――『ガチ恋魔王様』のなかで、森屋はるさんが特に気に入っているキャラクターはどなたでしょうか。理由と共にお教えください。
全員気に入っていて大好きなんですが、魔王の弟のジルは見ていて面白いので好きです。
気を抜くと登場させてしまうので担当さんにも「ジルよく出てきますね」と言われます。
あとは勇者の仲間のアトくんがキャラクターを作る際なかなか苦戦したので思い入れが強いです。
担当さんと話し合い「とにかく好きな要素を詰め込みましょう!」と今の形に落ち着きました。
――Xの投稿には多くの反響やコメントが寄せられていますが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?
全てありがたく拝見させていただいてますが、魔王様やゆうくんなど、キャラクターの言動に注目したコメントをいただくと、読んでくださった方の中でちゃんと生きてるんだなとすごく嬉しくなります。
――『ガチ恋魔王様』は現在もヤングエースUPにて連載中ですが、今後の見どころを差し支えない程度にお教えいただけますか?
ネタバレですが魔王様は今後もずっと可愛いです。
――最後に『ガチ恋魔王様』の読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも読んでくださってありがとうございます!いただいた感想を読み返すたび幸せを噛み締めています。
これからもみなさまに楽しんでいただけるよう頑張りますのでお付き合いいただけましたら幸いです!