大葉のテンションは監督と話し合いながら微調整
――ほこ美が落ち込んでいるときにチョコレートを差し出したりと、大葉に対して「理想の上司」という声も上がっていますが、小関さんご自身が考える“理想の上司像”を教えてください。
大葉さんは人との距離感をつかむのがうまいなと思っています。僕だったら好きな人に対してアドバイスをしたり、手助けをしたいなと思ってしまうのですが、大葉さんはちょっと離れたところから見守っていて、本当に必要なときにだけそっと手を差し伸べられる距離にいつもいるっていう。それってなかなかできることじゃないと思うんです。
僕の理想の上司像は、元々「目線を下げて話してくださる人」だったんです。上から目線でアドバイスをせず、経験談を交えながら、一緒になって考えてくれる方に憧れるなと。
ですが、先日バラエティー番組を見ていたときに「目線を下げるんじゃなくて、元々同じ目線で話してくれる、そういう余裕のある男性になりたい」という話を聞いて、今までは「目線を下げてくれる人」に憧れをもっていましたが、思い返してみたら「自然と同じ目線で話してくれる人」ってすてきだなと。僕もそんな先輩になれたらいいなと思います。
――ファンの方からは「大葉さんのキャラクターは、小関さんご自身に近いのでは?」という意見もありますが…。
大葉さんはいい人過ぎるなと思いますね(笑)。
――大葉を演じるにあたって意識していることはありますか?
実は最初ちょっと難しいなと思っていたんです。ドラマの中での彼の役割は変わらないのですが、変わらない中でもいろんな選択肢があって。
例えば、第1話序盤、結婚破棄されて落ち込むほこ美をテンション高く元気づけるという選択肢もありましたし、今回のように上司として落ち着いた感じで話を聞くということもできて…「最初はどんな感じが良いんですかね?」という話を、第1話の監督の岡本(伸吾)さんと話しながらテイクを重ねました。
微調整できてからは、「テンションのアップダウンがあまりないキャラクターになってきたね」という話になりまして、今の感じに落ち着きました。