小山慶一郎が主演を務める「高杉さん家のおべんとう」(毎週水曜深夜0:29-0:54、中京テレビ・日本テレビ系※TVerでも配信)。本作は、2014年度日本地理学賞(社会貢献部門)を受賞し、累計発行部数156万部を超える同名漫画(著者・柳原望)の実写ドラマである。
このたび、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める池田京平氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。
ハルのキャラ作りに苦労した一面
――完成した映像を見た、率直な感想をお聞かせください
二宮監督をはじめ、スタッフの皆さんのおかげで、とても温かい作品になりました。SNSの反響を見ると、原作のファンの方にも喜んでもらえていてうれしい限りです。昨今の深夜ドラマにしては“ほっこり”しすぎて「差別化できたのでは?」と思っています。
――「高杉さん家のおべんとう」を制作されたきっかけと理由を教えてください
この原作が好きだからです。登場人物が皆ちょっと生きるのが不器用で、でもそんな人たちがまっすぐ生きる姿を見て、自分がちょっとだけ幸せになったように、その気持ちを多くの人に知ってもらいたい!と思って制作しました。
――原作を実写ドラマ化するにあたり、大変だったこと、苦労したことがあれば教えてください
小山さんをハルっぽく、ダサくするのに苦労しました(笑)。小山さんにお会いすると、ご本人はオーラがあって、ちょっとした所作でも魅力的な人なので、その小山さんとハルのいいところをMIXした小山さんならではのハルを作るのが、クランクインの初日の課題でした。監督と小山さんが丁寧にお芝居を組み立てて、原作ファンの方にも愛されるハルが生まれたと思っています。
小山は「愛をいつも全力で表現」
――初主演を務める小山さんの起用理由を教えてください
ルックスが主人公と似ているところと、インテリのイメージ、後は別作品のドラマに出ているのを見て、コメディのお芝居が面白いと思ったからです。それと、ちょっと失礼かもしれませんが、いい意味でこのドラマのキーワード“全力空回り男”というイメージがピッタリきたからです。
――座長である小山さんは撮影現場ではどういった印象でしょうか?
コンサートのツアーと並行して、誰よりも疲れているはずが、スタッフ全員に気を遣ってくれて、笑わせてくれて、雰囲気を作ってくれて…何よりもこの作品をよくしたい!という愛をいつも全力で表現されていて、とても素敵な座長でした。小山さんのおかげでチームが結束しました。
――平澤宏々路さんの演技も17歳ながらに大人びていて、とても魅力的です。起用理由を教えてください
二宮監督の強い推薦です。以前ワークショップでご一緒した際、平澤さんの芝居力にびっくりしたそうで、僕も演技を見た時に驚きました。1話放送後、Xのトレンドワードに「くるりちゃん」が上がったことを見ても、とても魅力的にこのドラマを引っ張っていただきました。