個性的なメンバーの詐欺計画に引き込まれる
つかめなさのあるひょうひょうとした氷室とタッグを組む未来と村井のキャラクターが見えてきた。
村井はイカツイ顔とゴツイ体に対して繊細さと根っからの子分肌を持ち合わせているのがかわいい。冒頭、氷室がチームの親睦を深めようと真夏にもかかわらず提案したカレー鍋を、未来が自分の箸でつつこうとすると、村井が「あ、ちょっと…直箸(じかばし)は…」と制止。すると未来から当たり前のように取り皿を渡されて、取り分けてあげるという具合。一方、思ったことはストレートに口に出す未来。ほんの些細なシーンだが2人のこと、また出来上がりそうな関係性が感じられる。
天才詐欺師の氷室に元女優を目指していた未来、麗華の情報に内通する村井。未来は映画会社スタッフになりきって、よどみなく口からすらすらと“せりふ”が出て、麗華をだます。でも、ハプニングには内心焦ってどう対処するか迷うのだが、それを氷室が冷静にフォローする。そして村井は丈夫な体を使った役割もして、きっちりとチームに貢献する。
それぞれの得意なものを生かしながら、演技することに長け、また、だますことをためらいなくやり続けている麗華との直接対決がついにスタート。だまし×だましの相乗効果。清水がさすがの演技で“悪徳女優”を体現している一方で、クスっと笑える面白さを挟み込みつつ、3人のチームワークが成り立っている様子にワクワクし、最終話へと期待をつなげた。
Leminoオリジナルドラマ「アングリースクワッド EPISODE ZERO」(全3話)は、毎週木曜に1話ずつ独占配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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