2013年4月期に放送された櫻井翔主演のフジテレビ水曜10時枠ドラマ「家族ゲーム」が今、FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」で順次無料公開され注目を集めている。
初回が12月5日(木)まで無料公開中なのに加え、2話が11月11日(月)まで、3話が11月14日(木)まで無料で視聴できる。今回のキャンペーンをきっかけに視聴が広がり、過去に視聴したファンからの「これはガチの名作。また見れてうれしい!」「改めて見ると、今の時代にも刺さるドラマだなぁ」といった声に加え、「家族ゲーム、初めて見るけど吉本荒野がやばすぎて震えてる」「何これ…最終回まで耐えられるかわからない」といった声まで賛否両論渦巻く本作。その序盤を振り返る。
“吉本荒野劇場”に戦々恐々
「家族ゲーム」は、1981年に「第5回すばる文学賞」を受賞した本間洋平氏の小説が原作。かつて映画で松田優作が、ドラマで長渕剛や鹿賀丈史が主演を務めてきた名作を現代向けに新たに解釈し直した。
「東大合格率100%の天才家庭教師!」という広告を見つけたある一家が、風変わりな家庭教師・吉本荒野(櫻井)に家庭教師を依頼。吉本は、高校進学すら危うい落ちこぼれで現在引きこもり中という次男・茂之(浦上晟周)を、突拍子もない予測不可能なやり方で教育していく。
第1話、家庭教師を依頼された吉本が家族全員を集めて“家族面談”を行うシーンから度肝を抜く。「これは茂之くんが僕の教育を受ける価値があるかどうかを見極める面談だ」と言い放ち、態度の悪い茂之を両親の前で平手打ち!採用されてからも、茂之の部屋に分厚い扉を設置して閉じ込めたり、拡声器を持って暴れたり、さっそく“吉本荒野劇場”が展開する。
「誰が彼らを本気で叱ってやれるんでしょうね」
続く第2話でも横暴を極める吉本だが、父・一茂(板尾創路)はよく読まずにサインしてしまった契約書の“違約金1千万円”が気になって口を出すことすらできない。一方で、吉本が「俺、人殺したことあるんだ…」とつぶやいたり、長男・慎一(神木隆之介)が吉本の素性について驚愕の事実を掴んだり…と、吉本荒野という人物の過去にも焦点が当たり始めている。やっていることは無茶苦茶だが、「学校の先生が生徒に手出しをできなくなった今、誰が彼らを本気で叱ってやれるんでしょうね」といった、教育現場の現状を鋭く突くようなセリフも口にする。