幕末の動乱期、“人斬り抜刀斎”として恐れられた緋村剣心(CV:斉藤壮馬)が、「不殺」の流浪人となって新たな時代を生きようとする姿を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。これまで舞台や実写映画化など、時代を超えて愛され続けてきた大人気作が2023年に新アニメとして復活。2024年10月からは、第二期となる『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』(毎週木曜深夜1:05-ほか、フジテレビほか/ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)が連続2クールで放送。第30話(第二期6話目)は、森で迷子中の相楽左之助(CV:八代拓)と悠久山安慈(CV:羽多野渉)の出会いを描いた「森の出会い」。(以下、ネタバレを含みます)
謎の修行僧と「二重の極み」との出会い
剣心の後を追いかけ、単身京都へと向かっていた左之助だったが、森で盛大に迷ってしまう。困りながらも、最後の一つとなった饅頭を食べようとしたそのとき、森中に大きな衝撃が響き渡り、饅頭を地面に落としてしまう。食事を邪魔されて怒った左之助が衝撃のあった方角へ向かってみると、そこには念仏を唱えながら剣を地面に突き刺すことで周囲に衝撃波を放つ、不気味な修行僧の姿があった。その凄まじい力に驚いた左之助は、これが噂に伝え聞く「法力」だと考えるが、実際にはそうではなかった。これは破戒僧であるこの男が「救世」を目指すために編み出した「二重の極み」という破壊の極意。そしてこの力こそ、「強くなりたい」と願う左之助にとって願ってもないチャンスでもあった。左之助は「二重の極み」を一週間で会得することを宣言し、その命を賭けるのだった。
冒頭、久しぶりの登場となった左之助と謎の破戒僧との出会いが描かれた。原作ファンのあいだでも人気の高い「二重の極み」がお披露目されると、SNSでは「二重の極みキタ━(゚∀゚)━!!!!」「当時の小学生が死ぬほど真似したやつ」「二重の極み理論大好きw」などの声が寄せられ、大いに盛り上がっていた。またここでは、なんといっても左之助の覚悟の決まった啖呵が印象的だ。「二重の極み」は、破戒僧が10年の歳月をかけてたどり着いた極意であり、そこから修得に至った期間は「一ヶ月」。そんな大技を、左之助は「ひと月なんざいらねえ! 一週間でこの二重の極み 極めてやらぁ!」と宣言する。修得できなかった場合は命を落とすことを受け入れたうえで、一ヶ月あった猶予を自分で一週間に縮めてしまうあたりが、左之助の思い切りの良さや覚悟を示していて、じつに気持ちいいのだ。
ボロボロになっていく左之助がついに限界に
「二重の極み」を修得するための一週間が始まった。刹那の瞬間に連撃をたたき込むというシンプルな理論ながらも、それを実践するのは想像以上に難しく、左之助の拳は日を追うごとにボロボロとなり、時間だけが過ぎ去っていく。そんな左之助を案じた破戒僧が期限を伸ばす提案をするも、左之助は頑として聞き入れず、ひたすら石を殴り続ける。こうして一週間の期限が明日の夜明けまでに迫ったとき、体力の限界を迎えた左之助はとうとう倒れ込んでしまう。意識も失わんとするなかで、左之助の目の前に現れたのは、死んだはずの相楽隊長(CV:小野大輔)だった。
左之助の修行シーンは想像を超えた痛々しさで、見ているこちらの拳が痛くなってくるほど。体力とタフさ、精神力には絶対の自信を誇る左之助がどんどんと弱っていく過程がじつに丁寧に描写されていて、しだいに悲壮感が漂ってくる演出は見応え十分だ。また一方で、破戒僧の優しさも光っていた。秘伝である「二重の極み」を教えたこともそうだが、一週間の期限にこだわる左之助を諌めて延長を勧めたり、左之助の分まで食事を用意したり、さらには左之助のリクエストに応えてカエルを用意するなど、左之助を献身的にサポート。SNSでも「左之助の拳が痛々しすぎてこっちが辛い」や「この破戒僧、顔は怖いのけどめっちゃ優しいなw」などの声があがっていた。
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https://abema.tv/video/title/26-203
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https://fod.fujitv.co.jp/title/202j
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https://www.hulu.jp/rurouni-kenshin-kyoto-doran
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