「二重の極み」修得! しかし破戒僧は十本刀だった!?
左之助の目の前に現れた相楽隊長は足がなく、幽霊のよう。相楽隊長は左之助に「何もかも忘れて 今は もう休め。これは隊長命令だ」と語りかけるも、左之助はそれに応じようとしない。10年前、相楽隊長の首が晒された際、何もできなかった自分を憎んだことを告白した左之助は、あのときの悲劇を二度と繰り返させはしないと誓い、相楽隊長に感謝を告げてその場を去っていく。そしてその翌朝、一週間の期限を迎えた左之助は、見事に「二重の極み」を披露して見せる。たった一週間で秘技を修得したことに驚いた破戒僧は、左之助を認め「たいした男だ」と握手を交わす。こうして左之助は、再び京都を目指すために出立。別れ際に名乗った破戒僧の名前は「悠久山安慈」と言い、ほどなくしてその安慈の前に瀬田宗次郎(CV:山下大輝)が現れる。じつは安慈は、志々雄真実(CV:古川慎)の配下である十本刀の一人なのであった。
相楽隊長登場からの終盤は、エモさ爆発の展開。10年前の悔しい思いを繰り返さないために、「今」、「ココ」で強くなるんだと誓う左之助の覚悟と、それを認めて微かに微笑む相楽隊長。その言葉通りに「二重の極み」を修得し、大きく成長した左之助の清々しい笑顔。秘技を伝えた師匠として、左之助を一人前の男と認めた安慈の表情など、それぞれのキャラクターのイキイキとした表情作画が印象的だ。また、ここが赤報隊終焉の地である「下諏訪」だったことや、親交を温めた相手がじつは敵幹部の一人であったというオチも含め、エピソード全体の構成力が凄まじく、原作でも屈指の人気エピソードである理由を改めて再認識させてくれた。そしてアニメでは、そんな原作の魅力を抑えたうえで、左之助と安慈の食事シーンなどオリジナルカットを加えており、最高の形で映像化してくれたと言える。これにはSNSでも「これはやはり名エピソード!」「心が震える30分だった!」などの声が寄せられていた。さて次回第31話(第二期7話目)「京都到着」は11月14日(木)放送予定。期待して待とう!
◆文/岡本大介
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