赤楚衛二コメント
――原作を読んだ時の気持ちについて
「相続問題」は、人が生きていく中で誰もが一度は向き合うテーマだと思います。これまで「遺産相続」と聞くと、どうしても争いや不幸といったネガティブなイメージが強かったのですが、この作品では、主人公たちが遺言書に込められた故人の想いを丁寧にひも解いていくことで、亡くなった方、残された人々がそれぞれの幸せを見つけられているように感じました。心に染みるシーンがたくさんあったのですが、特に心に響いたのは、“遺言書って、愛する人に出す最後の手紙だから”というメッセージです。この言葉には、グッと共感しました。
――赤楚が演じる主人公・灰江七生について
灰江七生は、元エリート弁護士でありながら、少しワケありの過去を持つ遺産相続専門の探偵です。彼はひょうひょうとした雰囲気ながらも、非常に頭が切れ、難解な相続問題を鮮やかに解決していく魅力的なキャラクターです。灰江の独特な動きや個性的な仕草がとても印象的で、彼ならではの個性やクセを表現できるよう心がけています。これから監督さんやプロデューサーさんと意見を交わしながら、灰江というキャラクターの持つ魅力を視聴者の皆様にお届けできるように演じていきたいと思います。
――作品の見どころと視聴者へのメッセージについて
本作は、遺産相続のトラブルや謎を解き明かす探偵を主人公にしたミステリー作品です。主人公が相続にまつわる、さまざまな問題や隠された謎に挑み、遺言書に込めた故人の想いを明らかにしていく展開が物語の見どころとなっています。また、本作では漫画では描かれなかった主人公の過去にも迫り、物語が進むにつれて、灰江七生の人物像が明かされていくので、そのストーリー展開も見どころとなっています。「相続問題」は人が生きていく中で誰もが一度は向き合うテーマであり、共感できるところもたくさんあると思いますので、遺言書に秘められた想いを探りながら楽しんでください。
原作/脚本・西荻弓絵コメント
「相続探偵」というタイトルに心惹かれて編集部の方々と積み上げて来た原作です。幾田羊先生の漫画がすてきに愛らしく、おかげさまでこの度、ドラマ化の運びとなりました。当初から自ら脚本を書きたいという密かな野望がありまして、それがかなった次第です。
生の灰江、朝永、令子の不思議と愉快なチーム感は楽しみですし、毎回のゲストも素晴らしい方々にご出演いただけるようで、感謝に震える思いです。漫画原作の時からお世話になっている法律監修の川崎先生、心温かいドラマスタッフの皆さんと一緒に知恵を絞りつつ、人生百年時代、大相続時代に相応しいユニークなエンタメをお届けしたいと、目下奮闘中です!