共演した中村海人とは「一緒にいて居心地が良かった」
――矢野くんを取り巻くクラスメイトとの青春の物語も大事な要素として描かれますが、クラスメイト役の共演者の皆さんを座長として引っ張っていくことはできましたか。
クランクインは、引っ張っていかなきゃという気持ちはありましたけど、ムードメーカーは羽柴役のうみちゃん(中村海人)でした。口数が多くなく、自分の軸をしっかり持っていて、真面目でストイックなタイプなんです。2人で話していた時に、「僕がちゃんと支えるよ」って言ってくれました。
作品を良くするためにそう言ってくれて、うれしかったですね。うみちゃんは97年生まれで僕と同い年なので、それだけでシンパシーを感じていました。好きなものの話からしょうもない話もできるし、気を遣わずいられるので、一緒にいて居心地が良かったです。この人とだったら、どこでも一緒に行ける!みたいな人と出会えて良かったです。
――矢野くんは、“超不運体質”ですが、八木さんは何体質ですか?
これは自分で言うと嫌味に聞こえてしまうかもしれないんですが…、子供の頃から良い意味でも、悪い意味でも、目立ってしまうタイプでした。
クラスで、みんなで先生にちょっと怒られるようなことをしたら、なぜか僕だけバレることもしょっちゅうでした。今はこういう仕事をしていて、フィーチャーしてもらえるのはありがたいことなので、今後も失っちゃいけない体質だと思っています。
――矢野くんの小さくて壮大な夢は、「普通の学校生活を送ること」ですが、八木さんの今の壮大な夢は?
日本だけでなく海外でも活躍できるように、いろいろや音楽や役にたくさんチャレンジしていきたいです。
取材・文/福田恵子
撮影/梁瀬玉実
ヘアメイク/福田翠
スタイリスト/中瀬拓外
マガジンハウス
発売日: 2024/11/06