ハロー!プロジェクト所属のBEYOOOOONDSが11月18日、東京・日本武道館で「BEYOOOOONDS CONCERT 2024 AUTUMN 『DISCOOOOOTHEQUE BUDOOOOOKAN』」を開催。9月に始まったツアーの千秋楽となる公演で、集まったファンを熱いパフォーマンスと多彩な演出で魅了した。
今回のテーマ“ディスコティック”を象徴する「ディスコ・カーニバル」でスタート
開演を待ちわびるファンの熱気が高まる中、会場に流れるBGMの音数が少しずつ減っていき、キック音だけになったかと思うと開演を告げるDJ KOOによるナレーションがスタート。会場が一気にヒートアップすると、今回のテーマでもある“ディスコティック”を象徴する新曲「ディスコ・カーニバル」でライブは幕を開ける。
清野桃々姫の「行こうか、日本武道館!」の掛け声から「求めよ...運命の旅人算」「WORKER 讃歌」と序盤から畳み掛け、本人たちの要望で今ツアーから平井美葉、里吉うたののダンスパートが追加された「元年(六年)バンジージャンプ」では楽曲の新たな魅力を見せつける。
続いて、メンバーがパラパラをレクチャー。高瀬くるみの説明とともに真顔のメンバーが踊り出すと、「あそこにいるの、DJ KOO さんだー!」と客席に座るDJ KOOが映し出され会場は大盛り上がり。
ミラーボールの光でステージは一気にディスコのような雰囲気に変化し、雨ノ森 川海による「そこらのやつとは同じにされたくない」、CHICA#TETSUの「高輪ゲートウェイ駅ができる頃には」、SeasoningSの「We Need a Name!」と、グループ内ユニットの楽曲を立て続けにディスコティックスペシャルバージョンで披露。DJ KOOによるナビゲートで、清野のトークボックスが印象的な「Hey!ビヨンダ」「激辛LOVE」が続き、ファンをさらに熱くさせていく。
休む間もない怒涛のパフォーマンスを経て、西田汐里が「やっとゆっくり喋れる時間です!」とMCへ。スペシャルゲストのDJ KOOがあらためて紹介されると、DJ KOOは「BEYOOOOODS、サイコー!」と返し、メンバーたちは今回のツアーでナレーションを担当してくれたことへの感謝を伝える。
高瀬は今回のライブでお披露目となった新衣装に触れ、全員でぐるりと一周回るとファンからは大きな歓声が上がる。西田が「ツアーを一緒に頑張ってくれた仲間。11人目のメンバーと言っても過言じゃない」という炊飯器とともに登場すると、米派かパン派かをテーマにした「Never Never Know~コメ派とパン派のラブウォーズ~」へ。ラストには、島倉“りか”に掛けた“ゆめぴりか”が5周年にちなんで5合炊けるというユニークすぎる演出でファンを沸かせる。
タオルを回し、会場が一体となって盛り上がる「Go Waist」の後には、発声練習の方法を紹介する映像がスタート。これまでのツアーでは発声練習中に急病人が発生し、島倉が救護するという内容だったが、武道館では島倉と小林萌花の体がぶつかった拍子に入れ替わるという続編的な内容に。
想像の斜め上を行く展開でBEYOOOOONDSワールドに引き込みながら、小林のピアノの伴奏で「Oh!カンターレ」「英雄~笑って!ショパン先輩~」を披露。メンバーが客席とライブビューイング、配信を見ているファンをあおり、2024年にリリースした「Go City Go」「フックの法則」をパフォーマンス。
小林が1人ステージに残ってショパンの「幻想即興曲」を演奏し、会場が一気に静まり返ったかと思いきや、「アツイ!」「灰toダイヤモンド」「虎視タンタ・ターン」でさらに勢いを増していく。ビートと手拍子に乗せてメンバーとファンの「D・N・A!」コールがスタートすると、いつの間にか「H2O!」コールに変化し、メンバーたちは一瞬の給水タイムへ。
そのまま「ニッポンノD・N・A!」「涙のカスタネット」で盛り上がりは最高潮に達したまま、前田こころの「今夜中にまたお会いしましょう!」のあいさつで本編は締めくくられた。
「全曲ダイジェスト」でモーニング娘。のヒット曲を披露
ファンからのBEYOOOOONDSコールを受けてメンバーたちが登場すると、ステージのモニターに映し出されたのは2025年1月29日(水)にニューシングルを発売するという告知。うれしいサプライズにファンから割れんばかりの歓声が上がり、シングルに収録される「Do-Did-Done」と「あゝ君に転生」を立て続けにパフォーマンス。
お勉強シリーズ第3弾となる「Do-Did-Done」はこの日が初披露で、英語動詞の不規則変化をテーマに「ドゥディダン」のフレーズと振り付けがクセになるポジティブソング。「あゝ君に転生」は里吉が自ら志願し、“レディBEYOOOOONDS”な振り付けでグループの新たな一面を表現。シンコペーションと転調を繰り返す難易度の高い楽曲になっている。
あらためて新曲のリリースを告げ、メンバーたちが今回の公演やホールツアーで印象的なことを話した後は、高瀬の「ここまでの約2時間を約6分で振り返ってみたいと思います!」という言葉から、BEYOOOOONDSの武道館公演ではおなじみになりつつある「全曲ダイジェスト」に突入。
短時間でライブをもう一度体感できるという斬新なメドレーに、ライブ中には披露していないモーニング娘。の「恋愛レボリューション21」を織り交ぜてファンを楽しませ、メンバーたちのあいさつへ。
グループ最後の10代となった清野は「10代の青春は全部、BEYOOOOONDSに詰まっている。育ててくれてありがとう!」と熱い思いを語り、岡村美波は「一つ一つのファンの皆さんとの関わりが思い出で、成長につながっています」とファンへの感謝を口に。
江口紗耶はツアーファイナルを初めて武道館で迎えることに触れ、「たくさんの方にステージを見ていただけて良かった」と喜びを噛みしめる。西田は「世界中のどこかで誰かが応援してくれているんだと思うと、力がボコボコと湧いてくる。みんながいるから頑張れる」とファンが原動力であると伝え、前田は「ライブはこれ以上ないくらいに幸せな時間。人生の中で1番輝いていると思う」と笑顔。
新曲の振り付けを担当した里吉は「大好きなダンスを、大好きな皆さんと武道館で踊れたことが楽しかった」と振り返り、島倉は「素敵なメンバー、ファンの皆さん、スタッフの皆さんに囲まれて幸せ」と話しながら感極まると、開演前に他のメンバーも泣いていたと暴露。
小林は「絶対に後悔させないので、BEYOOOOONDSの優しい世界にいつでも遊びに来てください!」とファンに語り掛け、平井は「私たちはおごらずに、これからも頑張っていきます」と決意を新たにする。
高瀬はファンの声を聞くためにセンターステージに移動。「偶然と必然が折り重なって、こんなに素敵な奇跡が起きている。この奇跡を胸にこれからも頑張ります」と語り、最後は高瀬の「『DISCOOOOOTHEQUE』はこれがファイナルですが、これからもBEYOOOOONDSは進んでいきます!」のコメントから「伸びしろ~Beyond the World~」へ。グループのさらなる飛躍を感じさせながら、笑顔でライブを締めくくった。
今回のライブの模様は、12月1日(日)夜9:00までオンライン動画配信サービス・Huluにて見逃し配信で視聴可能。2025年2月1日(土)からは、武道館公演に向けたリハーサルから当日の裏側に密着したドキュメンタリーも配信予定。そして、公演にて発表された通り、1月29日(水)にはニューシングル「Do-Did-Done/あゝ君に転生」が発売される。
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