第6話あらすじ
第6話は――
院長の薬師丸卓(山崎育三郎)が自ら口説き落として招聘した天才外科医・上杉基弘(三宅弘城)。コミュニケーションが苦手で声も極端に小さいが、「神の手」と呼ばれるほど凄腕の彼を頼って、西東京総合病院には全国から患者が殺到。入院中の患者・六平拓(やす)もついに1週間後、待ちに待った上杉の手術を受けられることになり、期待に胸を膨らませていた。
ところが突然、上杉は「医療への熱意を失った」という理由で、薬師丸に辞職を願い出る。 上杉に敬意を寄せるトラベルナース・那須田歩(岡田将生)は、力になりたいと渇望。事情を話してほしいと語りかけるが、上杉は心を開こうとしない。
一方、相変わらずポンコツな新米ナース・中村柚子(森田望智)は人知れずナースとしての適性に疑問を抱き、行き詰まっていた。プライベートで配信しているSNS動画の再生数も伸びず、「世界中から相手にされてない」と思い悩む柚子。その矢先、歩とスーパーナース・九鬼静(中井貴一)が激怒する事態が発生する。なんと“上杉がひた隠す秘密”を知った柚子が、バズりたい一心で上杉を盗撮。尊厳を踏みにじる暴露動画を作成してしまった。
――という物語が描かれる。
柚子が「神の手を持つ天才ドクターのヒミツ」を勝手にアップ
公式サイトなどで見ることができる予告動画では、歩が、「素晴らしいオペでした」と尊敬のまなざしで上杉を見つめる姿が映し出される。その技術にすっかり心酔しているようだが、上杉は医師やナースが集まった場所で「オペはしません…」と絞り出すようにつぶやく。
「何があったんですか!?」と上杉に詰め寄る歩。
そして場面は一転。柚子がスマホで盗撮した動画を見て「何考えてるんですか?違法な盗撮行為までして、自分のチャンネルにアップするつもりだったんですか?」と、今度は柚子に詰め寄る歩。
柚子は「バズりたかったんです!私の人生、何もないんです!誰からも必要とされてないんです」と開き直る。その動画の画面には「神の手を持つ天才ドクターのヒミツ」の文字が。
どこか寂しそうに病院を去っていく上杉。「人を治す情熱を取り戻せるか」というテロップ、静の「上杉先生の出した答えです」という声に歩の「けど、僕は絶対にあきらめません!」という力強い言葉が重なる。
“患者の心に寄り添う”ナース・コンビが、今度は“医師の心”にも寄り添うようだ。