ドラマファンの行き過ぎた愛を亮子が見抜く
訴えられた三者は罪のなすりつけ合い。杉浦に助言を求められた亮子は、里佳子に対する不審な点を鋭く指摘し、「自作自演」の可能性を告げるが、杉浦は「とにかく前園さんの依頼にちゃんと応える方向で、僕が1人でちゃんとやりますから!」と意気込んだ。
聞き取り調査する中で、まんじゅうをモグモグ食べて「おいしい」とにっこりするかわいさがありつつ、杉浦のがんばりは応援したくなった。そんな杉浦は、ドラマプロデューサーの圧力があったとしてテレビ局に訴えを絞る考えを示したが、亮子は「異議あり」として示談を提案した。独自に騒動の元となったドラマを視聴し、ファンによるブログも読み、プロデューサーが訪れたスナックにも行った亮子が導きだしたものだった。
プロデューサーさえも会社からの圧力で利益追求のために動かされていた一人だった。お金になることの一つ、トークショーも本当はやりたくなく、「俺が作品のことを表で語るたびに、作品の世界観を壊しているような気がして。ファンの人たちも同じこと考えているような人がいて。全然わかってないって言われてることもわかってた」と打ち明け、感電事故にあった里佳子にあらためて詫びた。
テレビ局という会社、プロデューサー、テレビ局事業部、市の観光課、まんじゅう店と、いくつもの“モンスター”が重なっていったのかと思われた。だが、今回の真の“モンスター”は里佳子だった。
ドラマを愛するあまり、その世界をつくる重要なシーンだった公園のあるまちに、仕事を辞めて借金してまで移住した里佳子は、コラボまんじゅうなどは作品が汚れるだけで、何よりも世界観を変える続編に憤っていた。「作品が私の人生」とまで言い切った里佳子は、続編制作をさせないために「作品と心中」しようと自作自演で感電事故を起こしたのだ。
今回、杉浦の法廷シーンがなかったのは残念だったが、亮子の非凡さがいっそう際立ちながらも、杉浦は表から、亮子は裏からといったような感じで、コンビで解決に向かっていく面白さがあった。
視聴者からは、里佳子というモンスターを身近に感じた意見も。「ファンも一歩間違えばモンスターになる」「ファンのマナーを考えさせられる一面があった」「度を超えたモンスターにはなりたくないな…って思った」「今回はアイドルファンとしてもグサグサ刺さってきました」という声が上がった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部