高橋留美子原作の完全新作テレビアニメ「らんま1/2」(毎週土曜深夜0:55-ほか、日本テレビ系/放送直後よりNetflixにて独占配信)の第5話が11月2日に放送された。乱馬と良牙の勝負に巻き込まれ髪を切られたことを機に、東風先生への想いに整理をつけてショートカットにしたあかね。その失恋シーンに「切ない」という声が上がるとともに、自分を励ましてくれた乱馬に見せたあかねの笑顔が視聴者の胸を撃ち抜いた。(以降、ネタバレを含みます)
「らんま1/2」
原作は、1987年から1996年まで「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されていた高橋留美子による同名漫画。水をかぶると女の子になってしまう呪いをかけられた早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディだ。
最初のTVアニメが1989年から1992年にかけて放送。劇場版アニメやOVAも制作されたほか、2011年に日本テレビで賀来賢人、新垣結衣、夏菜で実写ドラマ化された。そんな「らんま1/2」が約32年ぶりに完全新作アニメ化。「呪術廻戦」や「チェンソーマン」などの人気アニメを手がけたMAPPAが制作を務める。
失恋で号泣するあかねに「めちゃくちゃ切ない」の声
第4話のラストで乱馬(CV:山口勝平)と良牙(CV:山寺宏一)の勝負に巻き込まれ、髪の毛をバッサリと切られてしまったあかね(CV:日高のり子)。慌てる乱馬と良牙はとりあえず「俺を殴れ!」と訴え、あかねはその言葉通りに二人をビンタしてトボトボと帰っていく。しかし、あかねは怒りよりもむしろショックの方が大きかった。
幼い頃からおてんばで、もともとはショートカットだったあかね。そんな彼女が髪を伸ばし始めたのは、大好きな骨接ぎの東風先生(CV:森川智之)が想いを寄せる姉・かすみ(CV:井上喜久子)のようになりたかったから。なんて健気なんだろう。だけど、東風先生の気持ちはかすみに向いたままで、あかねのことは妹みたいに思っている。
だから、あかねは東風先生への恋心の象徴である長い髪の毛を失ったことをきっかけに気持ちを断ち切ると決意。かすみに髪を整えてもらい、前回挫いた足を見てもらうために東風先生のもとを訪れる。久しぶりに見たあかねの短い髪を、「とっても可愛いよ。それに短い方があかねちゃんらしいね」と褒める東風先生。それは優しい言葉だけど、東風先生に振り向いてほしくて髪を伸ばしていたあかねにとっては残酷な言葉だった。
思わず涙が溢れてきたあかねに東風先生は「どうしたの?」と寄り添ってくれる。きっぱり諦めたつもりだったのに、東風先生はやっぱり優しくてあかねはその胸に飛び込んで、声を上げて泣いた。バックで流れる二胡の旋律が切なさを倍増させ、視聴者からは「涙腺崩壊した」「めちゃくちゃ切ない」「東風先生……罪な男がすぎる」という声が上がる。
その後、すっきりとした表情で帰路に着いたあかねに「似合ってるぜ、その髪」と精一杯の言葉をかける乱馬。あかねに「熱あるんじゃない?」と疑われ、つい普段のように売り言葉に買い言葉で「かわいくねえな! せっかく褒めてんのに!」と言い返してしまう乱馬だが、直後に「とにかく俺は短い方が好き」と直後に本音を零す。そんな乱馬に「ありがとう。嬉しい」と初めて見せたあかねの屈託のない笑顔は破壊力充分。SNSも「あかねちゃん可愛すぎる」「そりゃ乱馬も完落ちするよね」「最高の胸キュン回」と大盛り上がりだった。