コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、裁縫が趣味の先生が男子高生3人に裁縫教室へ代わりにいってもらう物語が面白いと話題の「男子3人でお裁縫教室に行くだけの話」をピックアップ。なお、本作の正式タイトルは「お裁縫教室へ行こう!」で、「学校のなんか(略称:学なん)」の一作品である。
作者のもりみや仁さんが2024年11月23日にX(旧Twitter)に投稿したところ、5万6000千件を超える「いいね」を獲得し、「最高すぎる」「お裁縫教室で刺激を受けたい」「先生が仕事擦り付けるんじゃなくて、ちゃんと進路の相談受けてるのいい」「まじめにバック作ってる男子3人組、デザインが独特過ぎて各所に足跡残しまくってて最高!」「ゲラゲラ笑ってしまった」「面白かった」「1Pに1笑いある」「じわじわきて面白かった」など多くの反響が寄せられた。本記事では、もりみやさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
テストを簡単にするという誘惑をする柏木先生と裁縫教室でアクティブになる男子生徒
柏木花恵(かしわぎ はなえ)は男子校で英語教師をしながら、趣味で裁縫を楽しみソーイングブログを運営している。新しいネタ探しのためカリスマ裁縫家マダムジェシーの教室に参加しようとするが、進路相談で生徒が訪れ、参加できなくなる。そこで柏木は帰宅しようとする男子生徒3人に代行を依頼し、「しっかりノートを取れば小テストを簡単にする」と説得。教室ではマダムジェシーがバッグ作りを提案し、飾りや柄は自由とすることを告げる。
ナオヒコは「タローの右手」を描いたバッグを作り、主婦の参加者は開脚した足の飾りを付けて目立とうとする。男子生徒たちは柏木にノートを渡し、任務を果たす。一方、刺激を受けた柏木が新作を構想しジェシーのブログを見ると、トップスの柄に右腕をテーマにしたマダムジェシーの姿が…。
男子高生のアクティブな姿勢と、3人に勝とうとする主婦のデザインが独特過ぎるコメディに、SNS上では「高校生もすごかったけど、インスパイアされたおば様の作品に衝撃を受けた」「笑った」「オカシいい漫画見つけた」「息切れするほど笑いました」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
「本気のやつほど面白いので、出来るだけ変な事をしている自覚がないようにしたいと思いながら描いています」作者・もりみや仁さんが語る創作の裏側とこだわり
――「お裁縫教室へ行こう!」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか。
このお話は普段から自主連載している「学校のなんか」という男子校に通う高校生シリーズの中の1作品です。
今回はキャラクターたちをマダムの多いお裁縫教室に行かせたら面白くなるかも、と発想して描きました。
――本作ではストーリー構成上、男子高生3人と主婦の作るバッグがユニークに描かれています。表現上、工夫された点はどこでしょうか。
男子たちはメインキャラで既にそれぞれのキャラクターがあり、それに即したものを頭の中で作ってもらえば良かったので工夫と言える事はあまりしていません。
みんなが変な物を作れば作るほどオチ担当である由美子のバッグが自然と妙な体裁になっていきました。
――登場人物が一癖、二癖あり魅力的です。本作を描く上でもりみやさんがこだわった点がございましたら、教えてください。
本気のやつほど面白いので、出来るだけ変な事をしている自覚がないようにしたいと思いながら描いています。魅力的に見えていたのなら嬉しいです。
――本エピソードで、もりみやさんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください
「裁縫教室で右腕作る事あるんだ」です。ないので。
――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。
柏木先生の暮らしぶりです。一見コミカルなんですが、自分の好きな物に囲まれて好きな格好で暮らしているのが素敵です。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
漫画を読んでくれてありがとうございます!描き続けていたら今回たまたま多くの人に読んでもらえる機会に恵まれました。もし興味があれば、ぜひまた読みに来てください。