コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家の福星英春さんによる『幼稚園児と資本主義』だ。
同作は、「LINEマンガ」にて連載されていた『ハードボイルド園児 宇宙くん』の第66話に当たるエピソード。キラキラネームを背負った4歳児である「染谷宇宙(コスモ)」の子どもとは思えないようなハードボイルドな様子が描かれている。
福星さんのX(旧Twitter)に『幼稚園児と資本主義』が投稿されると、多くの人が注目したようで約7000件もの「いいね」が寄せられている。そこで作者の福星さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
ただの“お店屋さんごっこ”なのに…資本主義社会が誕生?
ある日、幼稚園では先生が考えた遊びである“お店屋さんごっこ”が行われていた。架空の通貨と自作の商品を活用し、いかに“資金を増やすか”が園児に求められる。
多くの園児は遊びとして楽しんでいる中、宇宙だけは「ならば築いてやろうじゃねぇか… 巨万の富を――!!」と意気込んでいた。
そして、宇宙は優れた目利きによって資金を増やし、さらにお金がなくなった園児には商品作りの仕事を与える。資本家としての地盤が固まったかと思いきや、先生たちはお金がなくなった生徒たちのために大量の紙幣を作り始め…。
遊びを通して資本主義社会を描いた同作には、読者から「世界(幼稚園)恐慌じゃないか」「普通に勉強になったし、教材として販売してほしい」など好評の声が相次いでいた。
「ダンボール製うんこの置物」がお気に入り
――そもそもの質問で恐縮ですが、『ハードボイルド園児 宇宙くん』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
最初に描いたのは10年以上前なので忘れてしまいました。「ヤングジャンプ」の読み切りとして描きましたね。
――Xに投稿された『幼稚園児と資本主義』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
特別に「コレ!」といった部分はなくて、連載してる中での1話って感じです。
――『幼稚園児と資本主義』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
ちゃんと読み返してないのであまり覚えてないですが、「ダンボール製うんこの置物」ですかね。理由は、なんとなく響きがいいから。
――幼稚園の風景や子どもたちの様子がとてもリアルに描かれていますが、何か実体験をもとにしているのか、それとも参考にしているものがあるのでしょうか?
幼稚園の頃の記憶はなくて、自分に子どもがいるわけでもないので、大体想像で描いてます。何となく楽しそうに描ければいいかな、と。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
紙の単行本は絶版してるので、暇だったらTikTokかXを見てみてください。