初センターの思い出を語る丹生明里
一期生&二期生による思い出トークを経て、VTRでは休養中の思いが吐露される。「モチベーションは応援してくれるファンの皆さんへの恩返し」とおひさまにメッセージを送ると、「声の足跡」にてライブは後半戦に。
ここではダブルセンターの丹生と佐々木美玲がトロッコに乗って、観客の近くまであいさつに回る演出も。さらに、「ガラス窓が汚れてる」「キツネ」と力強い楽曲が連発されると、丹生の「そんなんじゃ聞こえないぞ、腹から声出せ!」のあおりを受け、会場の熱気は一気に高まっていく。
VTRでは、横浜スタジアムを訪れた丹生が「4回目のひな誕祭」で自身の初センターと「One choice」を初披露したときの思い出が語られる。
それまで自分に自信がなくて、一度もセンターになりたいと思ったことがなかった丹生だが、「ファンの皆さんがセンターに立ったら喜んでくれるかな、自分がセンターに立つことで何か変えられるかな」と思い、「One choice」でのセンター期間と向き合ったと語られると、ステージにはライブ初披時に着用していたカラフルな衣装を着たメンバーが登場。
中心に立つ丹生は、「4回目のひな誕祭」で会場がどんどんオレンジ色に染まっていったことを振り返りつつ、「初めて頂いたシングル表題のセンター曲、今日私が自信を持ってここに立てているのは、おひさまの皆さんのおかげです。感謝の気持ちを込めて、最後の曲をパフォーマンスしたいと思います」と伝えた丹生は、「One choice」で最高の笑顔をおひさまに届けてライブ本編を終えた。
丹生明里が手紙を通じて感謝を伝える
会場が「丹生ちゃん」コールで包まれる中、スクリーンにはオーディションから現在までを振り返る思い出の映像の数々を紹介し、メンバーが丹生の魅力を明かす映像が映される。続いて、オレンジを基調としたドレスを着用した丹生が姿を現し、卒業に対する思いやこれまで関わった人たちへの感謝の気持ちを、手紙を通じて伝えていく。
「人を幸せにしたいという夢を持って芸能界に飛び込みました」という丹生だったが、いつからか体を思うように動かせなくなり、「今まで参加していた曲に参加できなくなったときは、本当に苦しかったです。自分に対する悔しさや悲しさ、グループで活動しているのに、そこにいない自分は一体何者なんだろうか。ライブに出ることができないアイドルはどうなのかと、自分の中で終わりを意識し始めました」と卒業を意識し始めた経緯を語る。
そんな中で、自分のポジションに入ってくれたメンバーへの感謝と申し訳なさ、ファンに心配を掛けてしまったことに対して、「このままじゃどうしても自分を許せなくて、そんな悔しさを持って卒業することはできませんでした。絶対にどんな形でもライブに全部参加したい、応援してくださる皆さんに、いろんな形で笑顔を届けたい」と考えるようになり、「自分の中で期限を決め、この形なら自分がやり切れると思い、復帰してからはファンの皆さんに恩返しをする、最後の夢をかなえる、この気持ちだけでこの1年間過ごしてきました」と正直な思いを明かす。
そして、ここまで支えてくれたスタッフや家族、メンバーやおひさまに心からの感謝を告げ、「アイドルになることができて、日向坂になることができて、一生の誇りです。どうぞ、これからも日向坂46をよろしくお願いします。改めまして約7年間、本当にありがとうございました」とスピーチを締めくくった。