今回は悪女な倉科カナ?見る者を引き付ける絶妙な表情の演技
倉科といえば、放送中のドラマ「バントマン」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)でヒロインを務めているが、主演した連続テレビ小説「ウェルかめ」(2009年、NHK総合ほか)やドロドロだけどキュンとするともいわれた怪作「奪い愛、冬」(2017年、テレビ朝日系)など出演作は多数だ。
凛としている役やキュートな役の一方で、舞台「お勢、断行」やドラマ「グレイトギフト」(2024年、テレビ朝日系)など悪女っぽいキャラクターを務めることも多い。美しさに隠された悪の部分を実に鮮やかに表現する。
本作の第1話も、冒頭で披露された一瞬で引き付ける倉科のゾクッとする演技で、この後に何が起きるのかと物語への没入感が増した。
愛里紗のつぶやきは、愛人のいる夫に向けたものか、それとも友達の彩江子か。修が生まれながらのセレブである愛里紗と社会問題意識が高くて堅さのある彩江子が友達なのが信じられないということを話してもいて、気になるところだ。
ひとまず第1話は、登場人物の把握が中心となりつつ、危うさ漂うスタートとなった。
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◆文=ザテレビジョンドラマ部