コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、3コマ漫画『アロマ』を紹介する。作者のしらす中納言さんが、11月19日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、しらす中納言さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
寒い季節の風物詩「加湿器」
寒くて空気が乾燥してきたため、加湿器を稼働させている。すると、ヒヨコたちは「いいにおいでしょ」「りんごのにおい」とニワトリに得意げに語り始めた。
「そうね」「どうしたの」とニワトリがヒヨコたちに尋ねる。するとヒヨコたちは自慢げに「加湿器にジュース入れた」「お歳暮の高いやつ」と答えて…。
この3コマ漫画を読んだ人たちからは、「爆笑」「いらん知恵ってやつ」「我が家の子どもが好きな回」など、多くのコメントが寄せられている。
創作のきっかけは、自宅で加湿器を稼働させたときの思いつき
――『アロマ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
家で稼働させていた加湿器の、もうもうとした蒸気を眺めながら、「せっかくならいい匂いだといいのになあ…」などとぼんやり考えており、「具体的にいい匂いにするにはどうすればいいのか?」という方法を真面目に考えはじめたことがきっかけでした。結論として出てきたジュースの投入は、もう大人なので実行しませんでしたが、子供の頃ならやりかねなかったですね…。
――3コマ目の、子どもたちの頭にできているたんこぶに笑ってしまいました。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
ありがとうございます!左の丸い子供のたんこぶが1つ多いのは、わざわざ高級品をチョイスした分の罪が加重されています。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
3コマ目です。どんだけ怒られたんでしょうねえ…wお母さんに叱られる描写や直接のセリフはありませんが、子供のたんこぶとうなだれた様子から、ものすごく叱られた状況が想像できるかなと思います。
また最後の「保証が効かない」というお母さんの発言から、この後さらに追加で怒られそうな雰囲気も伝わってたら嬉しいです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
日常の些細なモヤモヤや、ハッとさせられた瞬間をネタにすることが多いです。「わざわざ知り合いに連絡するほどの話でもない、ちょっとした失敗や面白く感じた瞬間」みたいなものを表現したいと思っています。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
カッコイイ機材やソフトを持っておらず、全てスマホ画面に指で描いています。スキマ時間や思い立った時にすぐに描けるので便利です。
また作画の話ではありませんが、淡々とした空気感や間を楽しめるネタが好きなので、なるべくセリフやコマの情報を削ったり、無音のコマを置くようにしています。
読んでくださる方の想像力にお任せして楽しめる部分を、なるべく残せるようにしたいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
まだまだ駆け出しなので、もっと多くの方に作品を楽しんでいただきたいなと思っています。あとは単発ネタの漫画が多いので、続きものにも挑戦してみたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
貴重な時間を割いて読んでくださり、ありがとうございます!なるべくサクッと読みやすく、そして面白くできるよう精進します!よろしくお願いいたします!