「スター・ウォーズ」シリーズの新たな歴史を切り拓くオリジナルドラマ最新作「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」の第1話、第2話が12月3日に配信された。“最小限のスタッフ”という意味を持つタイトルを掲げた今作は、4人の子どもが主人公。平和で退屈な日々を送っていた子どもたちと、SWシリーズ初参戦となるジュード・ロウ演じるフォースらしきものを操る“謎の男”による冒険譚だ。メイン監督を務めるのはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「スパイダーマン」シリーズでも主人公・ピーター・パーカー(トム・ホランド)の成長を描き、好評を博したジョン・ワッツということで、ドラマチックな展開が期待できそうだ。アメリカでは初週2話の配信開始早々に「#SkeletonCrew」がXでトレンド上位に入るなど、早くも話題を呼んでいる。(以下、ネタバレを含みます)
新たな“スターウォーズ”世界が広がる今作はほっこりストーリーに?
今作は「スター・ウォーズ(以下、SW)」の世界観はそのままに、勇敢な少年少女たちの友情と成長を描くスペース・アドベンチャー。舞台はSWのドラマシリーズの中でも人気を博す「マンダロリアン」や「アソーカ」と同じ新共和国時代だ。
父親と2人暮らしのウィム(ラビ・カボット=コニャーズ)、対照的ににぎやかな6人家族のニール(ロバート・ティモシー・スミス)、母親が管理局次官のファーン(ライアン・キーラ・アームストロング)、メカに強いKB(キリアナ・クラッター)の4人は、多くのドロイドが街を運営し、毎朝定時にお迎えトラムが学校まで送ってくれる平和な惑星“アト・アティン”に暮らしている。
ジェダイは一つ前の帝国時代の幕開けと共に全滅させられたと考えられており、もはや伝説の存在と化しているが、ウィムにとっては憧れの存在だ。
そんなウィムがテストの日に寝坊してトラムに乗り遅れてしまい、ホバーバイクで森の中を突っ切ろうとして“ジェダイ聖堂の入り口”らしきものを見つけたことから大冒険が始まる。だが、学校や家庭のシーンにはレトロ感も漂い、第1話前半は概ねほっこりムード。
アメリカのミッドセンチュリーを思わせる住宅や内装はおしゃれで好感度抜群だし、ゾウ型タイプのニールは作品のマスコットキャラクターになりそうなかわいさ。物語もウィムやファーンの家庭事情が描かれ、ジュブナイルものの旨みがぎっしり詰まっている。
平和な毎日に飽き飽きしていた子どもたちがとんでもない冒険に
しかし、ウィムが森の中であるものを見つけてからはムードが一変し、まるで“宇宙版「グーニーズ」”のような様相を見せていく。
メカに強いKBが“ジェダイの聖堂”ならぬ“宇宙船”のハッチを開くと、今度は無鉄砲なウィムと怖がりのニックのせいで閉じ込められてしまい、さすがのファーンも愕然。そのため、KBがもう一度ハッチを開くために船全体を起動させようと試みるのだが、次々と電源が目覚めていくさまはゾクゾクするはすだ。
ここからは思わずうなずきたくなる、“子どもあるある”が展開していく。
小学生時代の多くの男子は同年代の女子より精神年齢が幼いとよく言われる。ダメと言われると余計にやりたくなってしまうものだが、ファーンから「なんにも触れないで!」と命令されたウィムも目の前にあった緑のボタンをたまらず押してしまい、そのせいで船が本格起動。
しかも宇宙空間に飛び出した直後にハイパージャンプをしてしまい、簡単には戻れない銀河まで連れてこられてしまうのだった。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/star-wars-skeleton-crew/
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