「油を注せ!」で会場のテンションはMAXに
新たな衣装に着替えたメンバーが、1人1人巧みなダンス力を見せていくダンストラックからライブは後半戦に突入。激しいダンスサウンドに乗せて、村井がステージ床から飛び上がって登場する演出などを交え、「車間距離」ではセンターの大沼がパワフルなパフォーマンスで場の空気を掌握する。
一方で、「無言の宇宙」では遠藤理子をセンターに迎え、憂いに満ちた表情と繊細な動きでこの曲の世界を見事に表現。かと思えば、「もう1曲 欲しいのかい?」では「お前ら全員、態度で示せ!」といった小島の絶叫まじりのあおりで会場の熱量を急上昇させる。
前回の「BACKS LIVE!!」で座長を務めた石森が、堂々とした佇まいの中にキュートさをにじませる「愛し合いなさい」、村井がオリジナルセンターの武元唯衣同様に椅子に座って床から迫り上がって登場し、クールさを強く打ち出したパフォーマンスを見せる「油を注せ!」でボルテージは最高潮に。
本編最後の曲に入る前、村井は一礼してから「10枚目シングルで私は初めてBACKSメンバーに選んでいただきました。選抜発表後はなかなか前向きにはなれなくて、悔しさ悲しさなど後ろ向きな気持ちもあって、たくさん悩みました。ですが、今の私は悲しいとか悔しいとか、そういう気持ちじゃなくて、櫻坂46のためにどんなことができるか、どうやって貢献できるのかを考えているので、今ここに立っている私は前の私より確実に強くなっていると信じています」と自身の思いを吐露。
続けて「この活動をしていて、これから先また挫折することもあると思います。でも、この経験があったから、これからの困難も乗り越えられると信じています。今の私を届けます」と宣言。花道に1人出ていき、彼女の魅力がたっぷり詰まったソロダンスを披露していく。
そこから「僕は僕を好きになれない」に突入。センターの村井のみならず、他のメンバーも彼女の強い意志に感化されたかのように、一糸乱れぬ全身全霊のダンスと力強い歌声とともに、この3日間の集大成と呼べる圧巻のパフォーマンスを繰り広げ、大声援の中ライブ本編を終えた。
大盛り上がりの中、「BACKS LIVE!!」は終了
アンコールでステージに登場した村井は、「今はすごくスッキリした気がしていて。自分がこのライブに向けて思い描いていたものが本当にできた気がして、うれしい気持ちでいっぱいです」と晴れやかな表情を見せる。そして、最後に「I'm in」を会場のBuddiesとともに歌い、心を1つに重ねて「10th Single BACKS LIVE!!」は幕を下ろした。
ライブはここで終了する予定だったが、鳴り止まない「櫻坂46コール」に応えるようにメンバーが再登場。喜びの表情を浮かべながら「19歳のガレット」をもう1度歌い、会場を多幸感で包み込んで3日間にわたるライブを締めくくった。