NHK総合で放送中の「植木等とのぼせもん」(毎週土曜夜8:15-8:43)は、「スーダラ節」や「無責任男」で時代の寵児(ちょうじ)となった植木等(山本耕史)と、付き人兼運転手として植木を支え続け、後に自身も大活躍する小松政夫(志尊淳)の物語。
植木と小松の師弟関係を超えた強い絆を描く本作だが、9月30日(土)放送の第5話では、小松に“恋の展開”が訪れる。相手は小松が行きつけにしている理髪店の理容師・みよ子。みよ子は小松にとって、出会った当初からの憧れの存在だ。
そんなみよ子を演じる武田玲奈にインタビューを行い、撮影の様子や第5話の注目ポイントを聞いた。
志尊さんとは、たわいのない会話が多いです
──劇中にたびたび登場するみよ子のハサミ裁きが印象的ですが、かなり練習されたのですか?
(散髪用の)ハサミを持ったこともなかったので、理容師さんに来ていただいて、一から教わりました。でも、実際に人を前にして、しかもせりふを話しながら切るというのは、やっぱりすごく難しかったです。
──小松政夫を演じる志尊淳さんとは、役の設定上かなり接近したお芝居になっていますよね?
そうですね。かなり近いです(笑)。
──志尊さんとは、どんな話をされるのですか?
役やお芝居について話すことよりも、自然なたわいのない会話が多いですね。
小松さんを演じるのは、本当に大変だろうなと思うんです。志尊さんは泣いたり大笑いしたり、感情の振れ幅が大きいシーンが連日続いていたので、私は陰ながら応援しようという気持ちになっていました(笑)。
──小松と志尊さんは、結構ギャップがあるのですか?
そうですね。やっぱり役とご本人は、ちょっと違うと思います。まっちゃん(小松)は、かなり“ぐいぐい”来るタイプですし(笑)。
──武田さんご自身は、小松のように初対面でも激しくアピールしてくるタイプの男性はいかがですか?
まっちゃんの“ぐいぐい”は、すごいですからね(笑)。初対面からあんなに来られたら…ちょっと嫌ですね(笑)。
みよ子が小松に引かれる理由とは?
──そんな小松を、みよ子は初め、軽くあしらっている感がありました。それが“まっちゃん”と呼ぶようになり、だんだん親密になっていくわけですが、みよ子は小松のどこに引かれたのでしょうか?
みよ子は、植木さんのお弟子さんとしてのまっちゃんを見守っています。まっちゃんが苦労している姿も見ているので、一生懸命なところに引かれたんじゃないかなと思いますね。みよ子はまっちゃんのことを、尊敬しているんです。
けれど、普通の女の子のみよ子にとって、芸能界はキラキラした手の届かない世界です。だから、やっぱり“芸能界で夢を追い掛けるまっちゃん”のことは、どこか遠い存在のような気がして、一歩引いちゃうところもあるんですよね。
──そういったみよ子の気持ちは、共感できますか?
そうですね。分かるような気がします。
── 一方で、芸能界で活動する武田さんは、小松に共感できる部分もあるのでしょうか? 誰かから「遠い存在の人」として扱われた経験はありますか?
握手会に来て、泣いてくださるファンの方に会った時でしょうか? やっぱり、すごくうれしいんです。
でも、プライベートの友達から尊敬されることはないですね! 私が尊敬することはありますけど、私はたいてい、いじられる側なので(笑)。
第5話の放送に向けて
──では、あらためて第5話の見どころを教えてください。
東京タワーでデートをするシーンが2回出てくるのですが、その2回の“違い”が面白いと思います。志尊さんも私も、全然違う演技をしているんです。楽しんでいただけると思います!
──最後に、視聴者・読者の方へメッセージをお願いします。
第1話で出会ったまっちゃんとみよ子の関係がどう変化していくのか、ぜひ見守っていただけるとうれしいです。
それから、みよ子のおじ役・でんでんさんも、毎回すごく面白いんです。まっちゃんとみよ子、おじさんの3人の掛け合いにも注目して見てください!
毎週土曜夜8:15-8:43
NHK総合にて放送