“人間の欲望”をテーマに制作されたLeminoオリジナルドラマ第2弾となる、倉科カナ主演ドラマ「情事と事情」の第4話が12月26日に配信開始。年下の玲門(寺西拓人)と付き合う流奈(真飛聖)の“事情”をポイントに第4話をレビューする。(以下、ネタバレを含みます)
大人たちの“情事と事情”が絡み合う恋愛群像劇
同ドラマの原作は、小手鞠るいによる同名小説。男女がそれぞれ抱える事情が複雑に交錯し、やがて意外なつながりを見せていく、“情事と事情”が絡み合う大人の恋愛群像劇だ。
倉科は、裕福な家庭の娘として生まれ、装幀家としても活躍する主人公・結城愛里紗。また、双子の妹・島崎英里華も演じる。ほか、自分を律し過ぎているフリーライター・中条彩江子役をさとうほなみ、カメラマンとして独り立ちするために売り込み中の世良晴人役を佐藤寛太、フリーターとしてホテルのティーラウンジでピアノを弾いている玉木まりも役を森香澄、恋人の営むバーでピアノを弾きながら気の向くままに暮らしている佐藤玲門役を寺西拓人、愛里紗の夫で、まりもと愛人関係にある結城修役を金子ノブアキ、ピアノバーの経営者バーテンダーで親子ほど年の違う玲門の恋人・水無月流奈役を真飛聖が務める。
玲門が近所の人に見せつけるように流奈に甘いキス
登場人物にさまざまな年代の女性、男性がそろっている中で、流奈は少し年上の世代。酸いも甘いもかみ分けてきた落ち着きのある美しさが魅力的だ。
パリで出会った玲門と東京で再会して付き合うようになった2人は同棲中で、近所の年配者は親子だと勘違い。以前、流奈が1人のときにその人が声をかけてきたときは、だまって勘違いを受け流していたが、2人でベランダにいるときに再び声をかけられると、苦笑いしていた流奈を見て、玲門は見せつけるようにキスをした。そして驚く近所の人に「親子じゃないですよ」と言って、2人は笑った。
大胆なキス。玲門を演じる寺西は、出演発表時のコメントで「作品の中で見てほしいのは、僕にとって初めての挑戦だったキスシーン」と言っていたが、第4話ではこの後も幾度となくキスシーンがある。また、ふらっと現れて、ふらっといなくなる「野良猫」のようだと流奈が表現した玲門の気ままさを、うまく醸し出している様子も目が離せなくなる。