第52回国際エミー賞の「連続ドラマ部門」を受賞した国際連続ドラマ、Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」(Huluにて配信中)。12月7日に行われたポップ・カルチャーの祭典「東京コミックコンベンション 2024」(略称:東京コミコン 2024)では、山下智久、フルール・ジェフリエ、オデット・ラスキン監督の3人が受賞後初のイベントステージに登壇した。
山下智久の海外ドラマ初主演作が国際エミー賞受賞
ワインブームに火を付けた漫画『神の雫』(作・亜樹直、画・オキモト・シュウ/講談社)を日仏米共同製作で実写ドラマ化した本作。世界的ワインの権威アレクサンドル・レジェが遺した総額160億円にも及ぶ“世界最大のワインコレクション”の相続権をめぐり、アレクサンドルの弟子・一青(山下)と、アレクサンドルの一人娘・カミーユ(フルール)の2人が、国境を越えたワインテスト対決に挑んでいく様子が描かれる。
先日、第52回国際エミー賞の「連続ドラマ部門」の受賞が発表され、Hulu Japanの作品、ならびに本作で海外ドラマ初主演を務めた山下にとって、国際エミー賞初ノミネートにして“初受賞”という快挙となった。
受賞後には日本国内だけではなく、フランスのル・モンド紙でも「最も権威あるドラマシリーズ賞を受賞した」と伝えられ、さらにCNニュース、アメリカのバラエティ紙、ザ・ハリウッド・リポーターなど複数のメディアで報道。SNS上でも「国際エミー賞受賞、本当におめでとうございます」「山Pの今までの努力が報われてよかった!海外での活躍ファンとしてとても嬉しいです」など祝福コメントが多数寄せられた。
なお、Huluでは「神の雫/Drops of God」Season2が2025年に独占配信されることが決定している。
山下、自身の役柄について「心の中で揺れ動く感情を表現することがすごく大変だった」
「東京コミコン 2024」のステージに登壇した、山下、フルール、オデット監督の3人。まず山下が「たくさんの人に駆けつけていただけ、とても嬉しく思っています」と挨拶。日本のファンの前に初めて登壇したフルールは、ハートマークを作りながらリラックスした表情を見せる。そして「こんばんは、皆さん!」と笑顔で挨拶し、にこやかな雰囲気でステージがスタートした。
この作品の出演の決め手について山下は「日本の漫画を実写化するにあたって、大きくストーリーを変えたヒューマンドラマに、人としてたくさん学べることがあるんじゃないかと思ったんです。一人の人間をしっかりと見つめる良い機会で、一青のことをもっとよく知りたいと思いました。今回ぜひ出演させて頂きたいという気持ちだったので、携わることができて本当に幸せです」とコメント。一青はなかなか表情を出さないキャラクターだったそうで、「心の中で揺れ動く感情を表現することがすごく大変だったのですが、監督に導いていただき、多くの方に楽しんでいただける作品にすることができました」と明かした。
日本の漫画原作の作品に出演した感想について問われたフルールは、「ワインの漫画があるなんて思ったことがなかったので驚きました。漫画を読むことで多くのことを学び、発見がありました。感情の奥深さ、どのように感情を知るのか、ワインを飲むことによって私たちの体や心の記憶にどういった影響を与えるのかということも知ることができました」とコメント。
またオデット監督はキャスティングの決め手について問われると、「一青役は、山下さんがやりたいとおっしゃってくださった。山下さんの過去の作品を拝見していたこともあり、手を挙げてくださってとてもラッキーでした。フルールさんは会って2分後に、彼女しかいないと思った。原作は男性だったのですが、女性だけど、他のスタッフが何を言おうとも彼女に決めたいと思ったんです」と振り返った。