――店主ウォニョンはとても独特な雰囲気を持ったキャラクターです。見た目などで工夫されたポイントはありますか?
ジフン:私は原作を読んでいないんですが、原作のキャラクターはドラマのイメージとはちょっと違うようです。原作の店主はもっと年齢が上なんですね。でもドラマは僕が出演するわけですから、監督や衣装、ヘアメイクスタッフの皆さんと相談して、年をとっているようにも見えるし、そうでないようにも見える、ちょっとむやみには近寄れない雰囲気の、年齢が正確に分からないようなイメージに設定しました。そのイメージを軸に、衣装や、サングラスをかけること、ヘアスタイルを決めていきました。
――ジフンさんの今までの作品で一番“静的”なキャラクターじゃないでしょうか。
ジフン:今回サングラスをかけているので、あまり表情が現れないんですね。その分、声のトーンがどのくらい静かなのかを考えました。例えばヒョンジュは娘のように思っているのでそういう時は気持ちが現れたりもしますが、基本的なベースは静かで、対面するキャラクターによって少しトーンが変わる、そういう部分をモニターで確認しながら演技しました。
パク・ボヨン、キム・ヒウォン監督は「温かくて繊細な方」
――看護師のヨンジは“生と死の境目”をさまよう人たちが見える役で、序盤から恐ろしいことを経験するシーンもありましたし、「どの人物が境目にいるのか混乱する」というキャラクターです。これを演技で表現するのは難しいと思います。
パク・ボヨン(以下、ボヨン):確かに、そういう特別な存在を平気に見るのは大変なような気がしますけど、(実際に演じてみたら)その瞬間の驚きだったり怖がったりっていう感情を純粋に表現すれば良かったので、思ったほど大変ではなかったんです。
――今作の監督は、俳優の先輩でもあるキム・ヒウォンさんです。監督との印象的なエピソードはありますか?
ボヨン:監督が俳優業をなさっていらっしゃるから、動線が複雑だったりすると、動きながらセリフを言うのが難しいんじゃないかな、動線をこう変えるのはどうかとおっしゃってご自分で試されることもあって、本当に驚きました。すごくいい現場でした。監督は毎日、撮影が終わった帰りに電話をかけてくださったんです。電話ではいつも「今日はどうだった?大丈夫だった?不便なことはなかった?」とおっしゃってくださって、何か特別な言葉とかメッセージをくださるというよりは、私の言葉を聞いてくださったことが多かったように思います。温かくて繊細な方なんだなと思いました。
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