5kg減量で挑んだ冷たい殺人者役
翌2007年には、ミステリードラマ「魔王」に主演。有能で親切な人権派弁護士と、氷のように冷たい殺人者、という正反対の顔を併せ持つ屈折したキャラクターを、5kg減量してよりシャープになったビジュアルで熱演した。この作品の熱狂的なファンは“魔王族”と呼ばれ、日本でも大野智主演で2008年にドラマ化された。
持って生まれたビジュアルと才能で苦労なくスターへの階段を昇ったようにも見えるが、素顔はまじめな努力家。「宮(クン)〜Love in Palace」でも「魔王」でも、撮影前の台本読みの段階で監督に食らいつき、徹底的に絞られダメ出しを受けながら演技のいろはをつかみ取っていった、というエピソードをのちにトークバラエティーで打ち明けている。
“サイコパス殺人犯”役で得た実力派という評価
地道な努力で基礎を身に付けた若手時代を経て、近年は多彩な役柄で唯一無二の個性を見せている。死者が巡る7つの地獄裁判を描き韓国で記録的ヒットとなったダークファンタジーアクション大作「神と共に 第一章:罪と罰/第二章:因と縁」(2017年)では、高麗時代の最高の武将で今は冥界からの使者を務めるへウォンメクを演じ、CGと融合したダイナミックなアクションも披露。親しみやすいキャラクターも人気を呼び、新たなファン層を獲得した。
映画「暗数殺人」(2018年)で演じたのは“サイコパス殺人犯”。実在の事件を基にしたこの作品で、ジフンは常軌を逸した殺人犯を怪演した。当初、「全部で7人殺した」と自白したかと思えば、取り調べの最中に突如笑いだし、自白を翻して刑事を惑わすなど、ミステリアスでつかみどころのないキャラクターが与えた印象は強烈。ジフンは本作で「第39回青龍映画賞」人気スター賞を獲得したのをはじめ、さまざまな賞を獲得し、演技派俳優としての座を不動のものとした。
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