「百目鬼先生と葉子さん、ものすごく相性がいいんじゃないかな」
印象に残っているセリフやシーンについて、松坂は「冒頭の3人が江ノ電に乗って座っているシーンが結構好きなんですよね。あの3人のスリーショットから始まって、物語の最後の方でまたスリーショットがあるんですけど、きょうだい感は全然変わらないんですけど、おのおのの表情が変わっている感じが僕はすごく好きですね」とアピール。
松は「百目鬼先生と話しているシーンが好きで、(百目鬼先生は)葉子が話したことを否定しないんですよね。『僕は分かります』みたいな。『普通は分からないんですよ』と言いながら。百目鬼先生と葉子さん、ものすごく相性がいいんじゃないかなと思っていたぐらい」と告白した。
すると星野も、「僕もあのシーンはすごくすごく楽しくて。出来上がって(映像を)見たら楽しいという感じじゃないシーンなんですけど、演じていて本当に楽しくて。僕、松さんとお芝居をご一緒するのは初めてで、それもすごくうれしいことでしたし、野木さんのセリフでやり取りできるのはすごく(うれしかった)」と懐古。
さらに、「全出演者さんの中で多分僕が一番野木さんの作品に出させていただいていると思うんですよ。そういうのもあってもちろん大好きなんですけど、野木さんの作品でいつも思うのは、そのまなざしがすごく好きだなと。今の世の中を見ているまなざしと、こうあってほしいというまなざしと。作品の中にそういうまなざしがふわっと透けて見えるところ、そういう作家性みたいなところが、いつも見ていて、うっと胸がいっぱいになるような、苦しくなるような、いろいろな思いがあって」と続ける。
そして、「今回の脚本を初めて読んだときも、もう(涙が)ボロボロボロボロみたいな。でも、そういう話じゃないんですよ。とっても悲しいことがあるとか、そういうことじゃないんですけど、“うわ、野木さんの脚本だな”というのはすごく思って。とても面白くて、放送がすごく楽しみです」と熱く語った。
“年女”の松たか子&多部未華子が2025年の抱負を語る
お正月のルーティンについて、松坂は「友人の家族とうちの家族合同で餅つきをやってみんなで食べるというのを数年前からやっています。臼とかレンタルして。楽しいですよ、餅つき。本格的に“よいしょ”って言いながら」と笑顔で明かす。
また、星野が「僕、最近おとそを飲むようになりました。お酒にいろいろ入れて、体が丈夫になるというやつ。すごくおいしいです」と話すと、松も「うちもおとそは飲むんです。実家のおとそはお酒が入っていなくて、みりんがすごく入っていて甘い。我が家は、行っている漢方のところでおとそを配られるので、頂いたから作ろうかなって」とおとそを手作りしていることを明かした。
一方、2025年の抱負について、「私と松さんは年女なので、年女らしいことを。へび年が生かされる生き方をしたい。…なんだろう(笑)」と発言した多部に、松が「どういうこと?この子、何言ってるんだろう(笑)」と困惑する一幕も。
多部は続けて、「年女ですねと言われて、あっ…と思って(笑)。言われたからには何か意識して過ごさなければと思って、何かは分からないですけど、何かをしたい」と宣言。
それを受けた松は、「私は根気強く生きようと思います。いろいろなことを小さなことから根気強くコツコツ続けて。へび年らしいのかちょっと分からないですけど(笑)、そんな感じを目指しています。根気強く物の整理をするとか、根気強く掃除をするとか、根気強い人になります」と誓った。
ジョンヒョクは「2025年は日本語を頑張ります。皆さんが笑っている瞬間に一緒に笑えるように。反応が遅れちゃうので、同時に笑えるように日本語を頑張りたいと思います」と目標を掲げた。
最後に松が「土井さんの素晴らしい温かい演出と、野木さんのきめ細やかな本で成り立っているドラマができました。どこか寂しさと一緒に生きていく、そんなことを私たちに投げかけるようなムードが漂っているような気がしてなりません。寂しさというものと一緒に生きていくべき私たちの課題をちょっとだけ、お正月にふと立ち止まって考えていただけるような、そんな時間になって、そしてまた“生きて生きて生きて”いきたいなと思っております。ぜひ、1人でも多くの方と1月2日のこの時間を一緒に過ごせればなと思っております」と呼び掛け、会見は終了した。