藤ヶ谷太輔“鳳凰”解禁時の反響は「とても大きかった」
――前回の「占拠」シリーズもそうでしたが、SNSではキャストの考察が盛り上がっていました。その反響をどう捉えていましたか?
物語が進むにつれて重要なキャストが明かされていくというのは、「占拠」シリーズ以前はあまりなかったと思います。視聴者の方からしても「この役は誰が演じているんだろう」というワクワク感があったと思うので、これは新たな発明でもあったと思っています。今回のドラマに関しては、幻獣の皆さんそうなんですが、やはり藤ヶ谷太輔さんが鳳凰だとわかったときの反響がとても大きかったです。これまでの藤ヶ谷さんのイメージとは違う雰囲気や演技に驚かれた方が多かったのかもしれませんね。
――出演者のみなさんが現場で「次は誰が来るのかな?」と話題になることは?
主演のお二人には事前に伝えていました。でも、それ以外のキャストにはわからないようにしていたので、最初は「これは誰なんですか?」と聞かれることもありましたが、そのうちに「どうせ教えてくれないんだよね」という感じになっていきました(笑)。みなさん、それらを含めて楽しんでくださっていたと思います。
最終話の前に「もう一度、第1話を見ていただければ」
――物語が進むにつれ、「幻獣」メンバーの過去もどんどん明らかになっていきました。
「幻獣」チームのキャストの方々には、それぞれのバックボーンを説明した上で、とにかく怖く演じてほしいとお願いしました。最初こそ「逆らったら、一発で人生が終わる」と思わせるような集団にしたかったので、血も涙もない人たちに見えたかもしれませんが、その印象も変わってきていると思います。
――第8話では、「幻獣」メンバーの胸にあるのは“オヤジ”と慕っていた「初代・九頭龍」を殺した相手への復讐だと判明しました。それは父親の仇を討ちたい貴一と優貴(八木)の思いと重なるところがあると思うのですが…。
貴一たち兄妹としては、復讐を誓った相手が実は自分たちと同じように別の人を憎み、復讐しようとしていたと知るわけです。そこには「幻獣」メンバーが抱く復讐心に共感するところも多少あったとは思いますが、やはり彼らがやっているのは犯罪。そこで葛藤する貴一たちの姿が描けたらいいなと思っていました。
――残すところ、あと1話になりました。注目ポイントを教えてください。
第9話までご覧いただいた方には、全員が怪しく見えていると思います。さまざまな考察をしていただいていると思いますが、物語は、貴一と優貴の父親が殺されたところから始まっています。その真相究明のために兄妹は潜入捜査してきたので、もう一度、第1話を見ていただければと。はたして、どのような結末を迎えるのか、最後まで楽しんでいただけるとうれしいです。
◆取材・文=馬場英美
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