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「インサイド・ヘッド」短編シリーズで描かれた“ライリーの夢”の舞台裏にワクワク 視聴者「優しい世界」「奮闘している姿に感動」

2024/12/17 06:10

「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」は、ディズニープラスで配信中
「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」は、ディズニープラスで配信中(C) 2024 Disney/Pixar.

ピクサー・アニメーション・スタジオ「インサイド・ヘッド」シリーズの主人公・ライリーの夢の秘密に迫る最新作「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」(全4話)が、12月11日に一挙配信された。同作は「第88回アカデミー賞」で長編アニメーション賞を受賞したシリーズ第1弾「インサイド・ヘッド」と、2024年に公開された洋画で興行収入1位の第2弾「インサイド・ヘッド2」の間に起きた出来事を描いた短編シリーズ。ライリーの夢を手掛ける「夢の製作スタジオ」で働くキャラクターたちを中心に展開されるストーリーは、映画2作と同様にユーモアたっぷりなアイデアとともにライリーの成長を映し出している。(以下、ネタバレを含みます)

ライリーの“夢づくり”に毎晩奮闘中のスタッフたちを描く


「インサイド・ヘッド」にも登場した、ライリーの頭の中にあるまるで映画の撮影現場のような「夢の製作スタジオ」は、ライリーが眠っている間に見る夢を作っている。そのスタジオで彼女が2歳の頃から夢を製作している名監督ポーラと彼女の助監督として働くジャネルが今夜も夢の“撮影”を始めようと現場で準備をしているところから物語はスタートする。

一方、ライリーは現実世界の学校で幼い頃から大事にしていたお守りのキャラクターを子どもっぽいとからかわれてしまったり、初めてのダンスパーティーに着ていくドレスに悩んだりと、子どもから大人へ成長し始めた思春期ならではの葛藤と向き合っていた。そんな中、スタジオ責任者のジーンがポーラら製作スタッフ陣を集め、今後はライリーの年齢に合わせて夢をレベルアップさせ、もっとヒット作を生み出してほしいと伝えた。

また夢をアップデートさせるべく、スタッフの入れ替えや新しい監督を採用すると発表し、新監督としてジャネルが抜てきされる。突然の発表に戸惑うポーラだったが、相変わらず新しい意見に聞く耳を持たず、ライリーが友達に馬鹿にされてしまったキャラクターを夢に登場させ、大失敗してしまうところまでが第1話のストーリーだ。

第2話では“左遷”されたポーラの元に、白昼夢の監督をしているちょっぴり生意気なゼニが新たな助監督としてやってくる。両者共にプライドが高くお互いの意見を聞かずぶつかり合うばかり。また、監督へ“昇進”したジャネルは慣れない仕事に迷いながらも自分なりに奮闘していた。そこに彼女のステップアップを受け入れられないポーラが、余計なおせっかいをしてしまい、ジャネルからも距離を置かれてしまう。ライリーの過去の思い出を大切にし過ぎるが故に自分のアイデアをアップデートできなかったことに気付かされるポーラの様子が展開された。

その後のストーリーでは彼女が再び監督としてライリーの夢を製作しようとゼニと一緒に奮闘する姿が描かれていく。各話30分ほどの尺の中で、ライリーの夢の全てをまるで映画を撮影するかのようにキャラクターたちがスタジオで動き回っているというユーモアたっぷりな描写にはとてもワクワクさせられた。

「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」より
「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」より(C) 2024 Disney/Pixar.

ライリーの成長をそっと後押しする“夢の製作現場”


映画「インサイド・ヘッド」シリーズはライリーの姿を通して、過去の自分と感情移入できる瞬間が多いがこの短編シリーズでもさまざまなキャラクターを通して共感できる瞬間が多く訪れる。

例えば、自分のキャリアのアップデートがなかなかできないポーラは、幼い頃から夢づくりの現場からライリーを見守ってきたが故に、いまだに彼女を子どものように感じてしまっている。それは多くの親たちが一度は感じたことのある感情だろう。

自分の力量がなかなか認められないゼニの歯がゆさも社会に出た人なら味わったことがある悔しさと通ずるものがある。彼らの“感情たち”はライリーのように具現化されてはいないものの、人間のリアルな感情とも深く共感ができるところは今作の魅力の一つ。

そして自分の脳内でこんなにも個性的なキャラクターが活動しているとは知らないライリーだが、全てのキャラクターが彼女のことを大切に思って行動している優しさには思わずグッときてしまう視聴者も多く、「ライリーのために奮闘している姿に感動」「みんながライリーを思う優しい世界」という声が寄せられている。

今作のプロデューサーであるジャクリン・サイモン氏は「私たちは、番組の中で番組を作ることができました。エピソードの終わりのクリフハンガー(続きが気になる終わり方)とか、冒頭のコールドオープニング(タイトルなしでいきなり始まるやり方)とかで遊ぶことができたんです。映画の中ではできないようなことがたくさんやれました。だから新しいことに挑戦するのは本当にエキサイティングでした」と、映画本編とは一線を画す新たな挑戦を行ったことを強調した。

もちろん短編作品にも映画でおなじみの“感情たち”が登場しており、ライリーが眠った後の動向を指令室で一緒に見守るかわいらしい姿も。少しずつ成長し始めたライリーの裏側でその成長を後押しするような夢の製作現場を一度、こっそりのぞいてみては?

「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」は、ディズニープラスで独占配信中。

◆文=suzuki

「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」キービジュアル
「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」キービジュアル(C) 2024 Disney/Pixar.
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▼【公式】「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/dream-productions

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