コン・ユが主演を務める韓流ドラマ「トッケビ ~君がくれた愛しい日々~」(Huluにて配信中)。2016年に全16話が放送された同作は、不滅の命を生きる“トッケビ”とその命を終わらせる力を持つ唯一の存在である“トッケビの花嫁”が織りなすファンタジー・ラブロマンス作品だ。「トッケビの花嫁」として“剣が見えること”が明らかになったが、刺さった剣を抜くことの意味を知ったチ・ウンタク(キム・ゴウン)。キム・シン(コン・ユ)の願いと、切ない心の揺れを表現した7話から9話を振り返る(以下、ネタバレがあります)。
家族の温もりを感じ、涙を流すチ・ウンタク
キム・シンの胸に突き刺さっている剣は見えるが、それを引き抜くことができなかったチ・ウンタク。言い合いになる2人だったが、チ・ウンタクは突如として「呪われた王子」の話と同じだと語りながら強引にキム・シンに口づけをする。驚くキム・シンだったが、自身もファーストキスだったことを訴えるチ・ウンタク。しかしそんな“儀式”を経てもう一度チャレンジしても、チ・ウンタクが剣に触れることはかなわなかった。
この世を去るつもりで死神(イ・ドンウク)やユ・ドクファたちにプレゼントを贈っていたキム・シン。ちょっと後悔しながらユ・シヌに死ぬことができなかったことを告げると、“生きることを選んでも良いのではないか”と提案を受ける。
ある日、結婚式場のバイトも掛け持ちを始めたチ・ウンタクは迎えに来てくれたキム・シンと夜道を歩いていた。そのなかで、自身をトッケビの花嫁であると思いたかったのは“自分にも家族ができたと思いたかったから”だとこぼすチ・ウンタク。改めて剣を抜けなかったことについて謝るチ・ウンタクを、不意にキム・シンがチ・ウンタクを抱き締める。しかしその瞬間、キム・シンの胸に突き刺さった剣が突如として痛み出した。
彼を心配するチ・ウンタクが手を伸ばすと、そこでキム・シンに胸に突き立った剣が触れられるようになっている。チ・ウンタクが力をこめると剣が動き出し、抜けかける…という間際。キム・シンは反射的にチ・ウンタクを突き飛ばしてしまう。
チ・ウンタクへと迫る死の気配に気付くキム・シン
気を失ったチ・ウンタクを彼女の部屋で休ませながら、その顔を眺めるキム・シン。ほどなくして目を覚ましたチ・ウンタクはむしろキム・シンのことを心配して、剣が動いたときに思ったよりも痛かったのだろうと気づかう。
チ・ウンタクの試験の日、バスを待つチ・ウンタクの前にキム・シンが現れ、チ・ウンタクに赤いマフラーを巻いてチ・ウンタクを送り出す。バスに乗った所を見送ろうとしたキム・シンだったが、背後から女性が泥棒に襲われる声が聞こえる。直後、その先の未来で、自転車に乗る泥棒が逃げた先で事故を起こし、それが連鎖してバスが横転事故を起こす事件があることを知ったキム・シンだったが、その未来のバスの中にはチ・ウンタクの姿がない。確かにバスに乗ったはずのチ・ウンタクの姿がないことを疑問に思ったキム・シンは、泥棒の男を先んじて押さえるのだった。
一方、チ・ウンタクを乗せたバスが事故を起こすことをわかっている死神とその同僚たちは予定通りに待機していた。車内にいたチ・ウンタクに手を振られた死神が思わず手を振り返す…といったユーモラスな場面もありつつ、ここでトラブルが。違和感を覚えた死神が名簿を確認させると、名簿よりも人数が多いことに気づく。同僚たちは慌て始めるが、死神は「事故は起きない。無駄足だ」とつぶやいてその場をあとに。
キム・シンは死神を呼び出し、なぜ自分にチ・ウンタクの危機を伝えなかったのかと問い質すも、死神は逆になぜ関与したとキム・シンに問い返す。定めならば仕方がないと語る死神だったが、キム・シンは「全人類の生死に関与してもいいんだぞ」と強気の姿勢を崩さない。チ・ウンタクが巻き込まれたのは何かの間違いであり、“処理漏れ”が生じたことにも原因があると死神に告げられるのだった。
キム・シンは、自分の“生”でもあり“死”でもあるチ・ウンタクへの恋心を抱いていることを自覚し始めていた。そんな彼のもとに、ある女性が訪れる。トッケビのような不思議な力を使う女性は、改めて剣を抜くようキム・シンに指示をする。「無に帰さないとあの子が死ぬわ」と語る女性はチ・ウンタクが剣を抜く運命にあり、その役割を果たさないと死の危険が迫ってくると告げる。それを聞いたキム・シンは、涙を流しながら改めてある決意をする。
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