コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ツイ4にて連載中の④(よなか)さんが描く『相棒に毒がありまして!』をピックアップ。
ツイ4の公式Xが2024年11月18日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、3,500件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、④(よなか)さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
異なる“特徴”を持った凸凹コンビ警察
日本警察特殊防衛課は、“特徴”と呼ばれる能力を持った課員たちが事件の早期解決に当たっている非公表の課。そこに属する巳口(みぐち)は、子川(ねがわ)という女性と新しくバディを組むことに。
子川の“特徴”は“危機察知”。死の宣告すらも明るく、軽く伝えてくることを巳口は不満に思っていた。伝え方を変えてほしいと言うと、今度はシリアスに危機を教えてくる子川だったが、どちらにしてもイラッとしてしまうのだった。
子川の“危機察知”は絶対ではないとして、真に受けないようにしていた巳口だったが、その日言われた危機がすべて巳口の身に起きてしまう。そんなこともあり、巳口はバディの解消を願い出る事を心に決める。
ある時、どんな手を使ってもいいから出勤時間に連れてこいと署長に言われたとして、子川は巳口の家にやってくる。手錠をかけ、さらに首輪をつけようとするが、巳口の“特徴”として毒腺から毒が出ることから、子川が毒に触れたのではないかと心配になる。しかし何ともない子川はケロッとしているのだった。
後日、“特徴”の有無がわかる適正テストの結果を見ていた子川の元に巳口がやってくる。子川の“特徴”は“危機察知”と“順応”であることがわかり、巳口の毒が効かなかったのはこの“順応”のためであることが分かる。
さらに後日、通行人が毒物で襲撃された、と事件の通報が入る。毒物であれば巳口が適任として、現場近くにた巳口は先に現場へ。子川は後から現場にかけつけるが“危機察知”で巳口が毒物で重症化してしまうことを知り…。
作品を読んだ読者からは、「これはよい凸凹コンビ」「2人ともかわいい…好きになる予感しかない…」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・④(よなか)さん「特殊防衛課所属のひとたちは全員「人柄(性根)が善であること」を徹底するように…」
――『相棒に毒がありまして!』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
ツイ4での漫画連載のお声掛けをいただいた際、とりあえず数ページでいいので何か描いてみて!と言われ思いついたまま描いてみたのがきっかけです。
もともと体格差/身長差や、歳上女性と歳下男性という組み合わせが好きだったので、自然とそうなった感じですね。
あと直近で海外の事件もののドラマを見ていたのもあって、事件解決もの……アツい……と引っ張られたんだと思います。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
登場する現職の特殊防衛課所属のひとたちは全員「人柄(性根)が善であること」を徹底するようにしています。どれだけ口が悪くても、癖が強くても、警察としての職務を全うするひとたちであってほしいと思っているので。
あとはキャラクター同士の小気味良い応酬が好きなので、そういうものが出せたら良いな……と思いながら、テンポ感と相談し日々ろくろを回しています。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
公開されている話の中ですと、『毒腺』『ひとまず様子見』で見られる、思わず毒を出してしまった巳口が慌てて子川の無事を確認するシーンです。
2の回答にも通ずる部分ですが、どれだけ口や態度が悪くても、そういうときには思わずひとの手を取って心配してしまうようなヤツだとわかる場面なので、ちょっとかわいいと思っています。
――普段漫画を描かれる際、ストーリーや登場人物など、どういったところから着想を得られることが多いですか?
登場人物に関しては好きな漫画、ドラマの登場人物のこういうところがたまらなく好きなんだよな……という部分から広がっていくことが多いです。
ストーリーはキャラクターの感情と思考に基づいて広がるので、このキャラクターのこういうことをしているところが見たい、という部分から前後を足していく感じでしょうか。ノリと勢いのときもあります。そのまま横転することも多いのでストーリーは冷静に考えたいですね。
――④(よなか)さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
好きなものを描き続けたいなというのが第一です。それが共感していただける方に少しでも多く届いたら嬉しいですね。
作品に関しては、自分の好きを正しく端的に伝えるための技術を身に付けたいです。まだまだ粗削りなので。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
二人の凸凹で微妙に噛み合わなくて、でも時々アツく時々ドギマギする様子を見守っていただけましたら幸いです。
特防のひとたちみんなかわいいので、よかったらコマの隅にいるキャラたちのことも見てみてください。みんなで画面端の好きな顔を探そう!
今後ともどうぞよろしくお願い致します。