KennyDoes、テークエム、pekoが「MINNA BLING BLING -Remix-」にジョイン
「俺らも混ぜてくれよー!」。SALUとJP THE WAVYと入れ替わりで登場したのは、梅田サイファーよりKennyDoes、テークエム、peko。「Rodeo13」で豊洲PITの空気を掌握したあと、3人もジョインしSKY-HIも新たなヴァースを加えた「MINNA BLING BLING -Remix-」を初披露。凄まじい迫力と熱量で駆け抜けたこの曲の重厚感を、SKY-HIは笑いまじりに「とんかつラーメンとカツ丼」と表現した。
SKY-HIがpekoに「朝4時の渋谷Familyと変わらないノリを豊洲PITでやってる」と話した場面も象徴的だが、この日のステージには、諦めることなく歩み続けた先で、どんな過去も、明るい今へと変えることができた人たちの人生が表れていた。
「やり残したことや後悔したことがあるやつは安心しろ! それ、回収するためにある伏線みたいなものだから!」というSKY-HIの言葉に、深く頷いていたのは、BE:FIRSTを輩出したオーディション『THE FIRST』に参加し、そこでの悔しい想いをソロデビューの切符へと変えたedhiii boi。「1日でも早く光を浴びる日がほしいなと思ってオーディションを受けて、気づいたら豊洲PITまで来て……ひとりぼっちの夜がどんどんなくなっていって幸せです!」とedhiii boiらしい言葉を残す。
BMSG POSSEのスタンスを魅せつけ初の単独公演は幕を閉じる
「Brave Generation -BMSG United Remix-」から続けた「SOBER ROCK -Remix- feat. SKY-HI」のアウトロでは、REIKOもAile The Shotaも『THE FIRST』に参加していたことを振り返り、Aile The Shotaは「人生楽しいです!」とシャウト。「何かあっても諦めるなよ、俺も諦めてないから」というSKY-HIにも、まだまだ回収すべき人生の伏線があるようだ。そして「OVERDRIVE」で、それぞれの人生観をビートに乗せながら、この先の道も突っ走っていく意気込みを表現し、聴き手の人生にもエールを送った。
「WE ARE BMSG POSSE! ありがとうございました!」という挨拶があり、ここで終わりかと思わせて、最後に投下したのはAile The Shota「Villains -Remix-」。これはもともとAile The Shota、Novel Core、edhiii boiが参加している楽曲で、REIKOとSKY-HIもジョインしたBMSG POSSEバージョンの発表が待ち望まれていた。
BMSG POSSEはそれぞれにとって新たな引き出しを開く場になっているが、この曲では、REIKOがこれまで見せたことないダークな側面や聴かせたことのないフロウが開花。《我ら美学持ったVillains》と、美学を貫きながら世の中のシステムをひっくり返していくBMSG POSSEのスタンスを見せて、初の単独公演は幕を閉じた。
◆テキスト=矢島由佳子(※提供原稿)
B-ME
発売日: 2024/01/31