趣里が主演を務める「モンスター」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第10話が、12月16日に放送された。これまで何度か変装姿を見せてきた亮子(趣里)が今度はギャルになり、さらに杉浦(ジェシー)もラッパーもどきに。そのかわいさに視聴者から反響がありつつ、物語はクライマックスへと熱を帯びた。(以下、ネタバレを含みます)
異色のリーガル・エンターテインメント
本作は、“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う得体のしれないモンスター弁護士・神波亮子(趣里)が主人公。時に法が追いついていない令和ならではのさまざまな問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう、異色のリーガル・エンターテインメントだ。
物事の本質を見抜き、独自の解釈のもと裁判を掻き回す型破りな“モンスター”だからこそ、人間が訳もなく悪意に満ちてしまう、“モンスター”になる瞬間を見逃さず、冷静に事件を解決に導き、周囲の価値観を覆しながら影響を与えていく。
亮子に振り回されることになる東大法学部卒の若手弁護士・杉浦義弘をジェシー(SixTONES)、失踪中の亮子の父・粒来春明を古田新太、亮子と杉浦が所属する法律事務所の所長・大草圭子をYOUが演じる。
亮子と粒来が群馬の産廃処理場問題で親子対決へ
第10話は群馬が舞台に。以前、亮子が担当した案件で浮上した闇バイト組織の指示役・キングの出身地で、父・粒来が12年前に家を出たときと同じ時期に群馬での案件に関わっていたことが判明。そして新たに亮子を訪ねてきた妊婦の横沢さくら(前田敦子)も、群馬に実家があったのだ。
さくらは、15年ぶりに帰省したところ、村の草木が枯れ、両親をはじめとする村人たちも具合が悪そうにしており、その原因と考えられる産廃処理場を運営するサカミクリーンを訴えたいという。調べると、サカミクリーンの顧問弁護士に粒来の名前があった。
当初は裁判に難色を示していたさくらの母によると、サカミクリーンの建設計画が持ち上がったときには住民たちは反対していたという。だが、サカミクリーンができれば働き口が増え、村に国からの補助金で村の設備が整うという話に加え、建設されれば1世帯100万円の謝礼が出るということになると、賛成に回った。ただ1人だけ反対を続けた男性がいて、一度は建設が白紙に戻ったが、彼が自殺したことで建設が正式に決まった。
そんな中、亮子に協力する尊(中川翼)の調べで、キングがサカミクリーンの元従業員だと判明。そしてサカミクリーンは反社のフロント企業で、自殺した住民の件があった後に弁護士登録を取り消していた粒来が、ことしになって再登録していたことも分かった。