「2024年は充実した1年。2025年もこの流れでいい作品を届けたい」
──10月以降も『MANKAI STAGE『A3!』 Four Season LIVE2024』(10月31日~11月4日)、『あいつが上手で下手が僕で ─人生芸夢篇─』(11月15日~12月1日)と舞台が続きました。
エーステの稽古は『マリオネットホテル』の本番と重なって、僕は2週間遅れくらいで参加しました。稽古場に初めて行ったときに思ったのが「うわ~、人多いな」って(笑)。春・夏・秋・冬の全キャストが出演するので、とにかく人口密度が高くて、知り合いも多く、あちこちで「おっ、久しぶり!」みたいな挨拶をしていました。
──まさにいろいろな学校の生徒が集まって行う連合体育大会みたいですね。
そんな感じです。今回は春・夏・秋・冬組をシャッフルして6チームに分かれて、日替わりで6公演を行いました。僕は木津つばさくん、中村太郎くん、新 正俊くんと同じチームで、最終日に『Scarlet Mirror(スカーレットミラー)』という劇中劇をやりました。シャーロック・ホームズとジェームズ・モリアーティ(ホームズの敵役)の物語で、モリアーティが犯した事件をホームズが解決するという内容でした。ホームズ役がつばさで、僕はモリアーティ役を演じました。4人のチームは新鮮でしたね。劇中劇にはそれぞれカラーがあって、僕らの『Scarlet Mirror』はめちゃくちゃ暗いお話で、どんよりしていたんですが、逆にそれがよかったと思います。お客さんも見入って、楽しんでくれたのではないでしょうか。
また、カミシモのほうはお笑いコンテスト「38(サンパチ)ファンタジスタ」の準決勝が始まる前にいろいろなハプニングが起こるというストーリー。僕ら、ラストワルツは準決勝を勝ち抜けて決勝に進出するんですが、物話はそこまでで終わりで、決勝がどうなったのかは分かりません。カミシモ自体が今回でシリーズ完結なので(決勝の結果は)永遠に謎のままです。
──カミシモの舞台といえば、漫才のネタ披露も見どころの一つですが、今回はどうでしたか?
観客のみなさんが温かい目で見てくれて、ありがたいことに笑い声も聞こえました。今回のカミシモはストーリー自体がしっちゃかめっちゃかで、さらに漫才や歌のライブもあり、おもしろいエンターテインメントをお届けできたと思っています。
そして12月は『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』(12月10日)がありました。結果がどうなったかは現時点(※注1)では分かりませんが、今回がファイナルということで素晴らしい演劇をお届けしたと思います。
──最後に2025年に向けての抱負をお願いします。
2024年は忙しかったですが、気力で1年間走り抜けることができて、結果としてすごく充実した年でした。このいい流れを継続させて、2025年もさらに充実させていきたいと思います。まだ公式発表されていませんが、いくつかお仕事も決まっていて、僕自身も今から楽しみですし、ファンのみなさんにも楽しんでもらえるよう頑張ります。2025年も応援よろしくお願いします!
※注1:インタビューは2024年11月下旬に行いました。
取材・文=河合哲治郎