松下洸平がぶっきらぼうな保健室の先生を演じ、「これまでにない松下洸平」と話題を集めているドラマ「放課後カルテ」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系/※Hulu・TVerでも配信)。12月21日(土)に放送される最終話の放送前に、WEBザテレビジョンでは本作のプロデューサー・岩崎秀紀氏にインタビューを敢行。子どもたちがたくさんいる現場の雰囲気や最終話の見どころについて語ってもらった。
主演・松下洸平の魅力「周りをすごく大事にしてくださる方」
――残すは最終話の放送のみとなっていますが、これまでの視聴者からの反響はいかがですか?
やはり松下洸平さんへの反響が大きいです。原作を読んでいる方からは、原作の牧野先生が持つ厳しさ、怖さ、無愛想さ、そして、その奥にある優しさ、かわいらしさをすごく表現されていると、好評をいただいております。
逆に、原作を読んでいない方からは、「こういう松下さんが見たかった」「ビジュアル的にすごく好み」といった声もいただいていて、これまでの松下さんのイメージと違うということで、新鮮に受け止めていただいているようです。
――松下さんとご一緒されて、改めて感じた俳優としての魅力を教えてください。
周りをすごく大事にしてくださる方だというのは、日々感じています。子どもたちがお芝居で150%出せるようにリラックスさせてくださったり、スタッフとのコミュニケーションも大切にしてくださっています。ご自身のお芝居も1シーン1シーン大切にやってくださり、微妙な表情のニュアンスを出して、細かくお芝居で表現して下さるのはもちろんですが、子どもたちに「こんな感じでセリフを言ってみたらどうかな?」「こんな動作はどうかな?」とさりげなくアドバイスしてくださっていて、とてもいい現場作りをして下さっています。
――牧野先生は子どもを子どもと思わず、一個人として向き合っている印象があります。松下さん自身も子どもたちと同じように向き合われているんですね。
そうですね。一俳優として対等に接してらっしゃると思います。一方、撮影以外の部分では、松下さん自身がもともと子ども好きらしく、みんなと一緒に遊んでくれたり、子どもたちの目線に合わせて会話をしてくださったりしています。
――松下さんから大量の駄菓子の差し入れがあったとか。
そうなんです。小さな駄菓子屋一軒分と言ってもいいくらいの量を差し入れしてくださって、それを見た子どもたちは狂喜乱舞して(笑)、あっという間になくなっていました。きっと子どもたちが楽しく現場に参加できるようにと、考えてくださったんだと思います。
「これまで築いた関係性が見える」最終話の牧野&篠谷に注目
――篠谷先生役の森川葵さんは本格的に担任を持つ先生役は初めてだったそうですね。
第6話で篠谷先生を中心としたエピソードを描きましたが、うまくいかないと感じている先生を演じるのはすごく難しいことだったと思います。第1話から第5話までは演じていてフラストレーションがたまる部分もあったのではと思いますが、1シーンごとに細かくお芝居を積み上げてくださったので、それが第6話の「児童のことが分からない」という篠谷先生の涙につながったと思っています。
――森川さんは撮影前のインタビューで「撮影以外のところでも先生と呼ばれるようになりたい」とお話させていましたが、実際のところはどうですか?
先生と呼ばれていますね(笑)。撮影の休憩中になると、子どもたちが篠谷先生のところに集まっているのをよく見ますし、本当のクラスのようなとてもいい雰囲気があります。教室シーンの撮影の日は、「はい、やるよー」と、森川さんが担任の先生のように子どもたちを導いてくださっていますね。
――牧野先生と篠谷先生は、最初はぶつかることもありましたが、どんどん信頼関係が生まれていっていますね。
篠谷先生はガンガン言っているのに、牧野先生は意に介さずといった感じで、暖簾に腕押し状態でしたよね(笑)。二人の関係性の変化もドラマの見どころだと思っていますし、松下さん、森川さんのお芝居によって、ただのセリフのやりとりだけではない絶妙な間合いが生まれていると感じています。最終回の2人のシーンも、これまで築いた関係性が見える、ものすごくエモいものになっていると思います。
▼「放課後カルテ」Hulu番組ページ▼
https://www.hulu.jp/after-school-doctor
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ビクターエンタテインメント
発売日: 2023/12/13