ディズニーによる絵本の読み聞かせプロジェクト「Disneyストーリータイム」が日本初開催
病気と闘う入院中の小児患者に向けたディズニーによる絵本の読み聞かせプロジェクト「Disneyストーリータイム」が、12月18日に東京・世田谷の国立成育医療研究センターで日本初開催された。
「アラジン」「リトル・マーメイド」「プーさんとはちみつ」などの絵本読み聞かせ
「Disneyストーリータイム」は、ディズニー、日本テレビホールディングス、講談社が協力し実施される、日本で作られたオリジナルの読み聞かせプログラム。入院中の子どもたちへの”読み手”となるのは、アナウンサーをはじめとするプロの伝え手たち。ディズニー・アニメーション映画を美しい場面イラストで表現した人気シリーズ「ディズニーゴールド絵本」を中心に、物語が届けられる。
今回計3回行われた「Disneyストーリータイム」には、国立成育医療研究センターに入院する約40名の小児患者が参加。日本テレビ元アナウンサーで第4期絵本専門士の杉上佐智枝が「アラジン」「リトル・マーメイド」「プーさんとはちみつ」などの名作絵本の世界を声で届けた。
杉上の温かい声で紡がれるディズニーの物語の世界にどんどんと引き込まれていく子どもたち。オラフがクリスマス・イブに起きる奇跡を体験する物語「アナと雪の女王 オラフのはじめてのクリスマス」の読み聞かせの中では、音の出る絵本を使いながら様々な効果音とともにクリスマスの世界を体験した。
参加者全員で「ジングルベル」を演奏する場面もあり、病院にいながら、ディズニーの音楽と物語に包まれた幸せなひと時を過ごした。子どもたちは、絵本に合わせてハンドベルや鈴を振りながら、思い思いにイベントを楽しんだ。
杉上佐智枝「私自身も楽しみながら読むことができました」
子どもたちの家族は、「絵本を読み聞かせしてもらうのは初めての経験で、みんなで集まって楽しい時間を共有することができました」と、うれしそうな表情で語った。
また、病院スタッフは「普段ベッドで過ごすことが多いお子さんも、絵本に合わせて鈴を振ったり、体を揺らしたり楽しそうに参加している様子で子どもたちにとっても良い刺激になったと思います」と語り、和やかで温かい雰囲気の中でイベントは終了した。
読み聞かせを担当した杉上は、「初開催を終えて胸がいっぱいになりました。自分が額縁になった気持ちでストーリーを引き立たせる読み方や、子どもたちを引き込む演出を考えて行いました。病院という環境で規制はありますが、やはり絵本はコミュニケーションツールなので、子どもたちと一緒に演奏するなど双方向のやりとりができ、私自身も楽しみながら読むことができました」と振り返った。