コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、市川ヒロシさんが描く『もくもく もくのキャン』(双葉社)より第1話と2話をピックアップ。
市川ヒロシさんが2024年12月8日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2,500件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、市川ヒロシさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
仕事のできるある従業員の休日の過ごし方
町のスーパーマーケットで働く原田は、仕事で度々ミスをしていた。その日もレジで大きなミスをしてしまい、品出しにまわることに。他のレジではものすごいスピードかつ、もくもくとレジを打つ木野(もくの)がいた。
そんな木野を尊敬のまなざしで見つめる原田は、休憩の際にも木野をみかける。食事ももくもくと食べる木野は、とても品があり、話しかけたい衝動にかられる原田。そんな原田に気づいた木野に、原田はとっさに休みの日は何をしているのかを聞く。ゲームをするという木野に、原田はとても親近感がわくのだった。
仕事が休みの日。木野はメガネを外し、自身の車で郊外へ。川のほとりで颯爽とキャンプグッズを取り出し、設営していく。手際よく焚火をつけ、火のそばでもくもくとゲームをして過ごしていた。
別の日、スーパーの仕事で精肉コーナーの品出しを頼まれた原田。そこへ木野が手伝いにやってくる。もくもくとスピーディーに仕事をこなす木野だったが、突然鶏モモ肉を見つめ「挟むと美味しいんですよね…」とつぶやく。原田はサンドイッチに挟むと思っていたが、木野はキャンプ場にその肉を持って行き、青空の下で料理を始めるのだった…。
作品を読んだ読者からは、「キャンプへのワクワク感ウキウキ感が微笑ましく伝わってくる素敵なマンガ」「ゆるくてなんでもありのキャンプが好き」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・市川ヒロシさん「1人もくもくと行うソロキャンプが好き…」
――『もくもく もくのキャン』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
僕自身キャンプが趣味なのですが、大勢でワイワイやるより1人もくもくと行うソロキャンプが好きなので、この雰囲気をそのまま漫画に描けたらと思いました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
キャンプは本格的なものからお手軽なものまで、やり方は様々で自由だと考えてます。
その自由さを2人のキャラクターで描き分けました。
本格的キャンプが好きな木野さんと、お手軽キャンプが好きな原田さん。
そのどちらの良さも感じで貰えればと思います。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
19話目です。
この回は漫画家人生で一番気に入ってる話かもしれません。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、最初からそこまでぜひ読んでいただきたいです。
――今作ではキャンプ飯も度々登場しますが、市川ヒロシさんイチオシのキャンプ飯はなんですか?
厚切りのステーキ肉をまずは炭火で表面を焼いて、炭が弱火になったらお肉に被せるようにフタをします。
すると燻製のようなスモークされたステーキになり、大変美味しいです。
キャンプならではの味!
――市川ヒロシさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
もっと肩のチカラを抜いた自由な表現の漫画を描けたらと思っています。
今の世の中発表出来る場はたくさんあるので、争いや競争はなるべくしたくないのでマイペースで描いていきたいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
僕の作品のほとんどはKindle Unlimitedで読む事が出来るので、良かった色々とダウンロードして読んで貰えると嬉しいです。
いつも応援ありがとうございます。
『もくもく もくのキャン』を読む
■作者X(旧Twitter):市川ヒロシ(漫画家)[@ichikawahiroshi]
■作者YouTube:市川ヒロシのどうが委員長
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『もくもく もくのキャン』