連続ドラマ初出演時の心境「自分自身が広がり、ほぐれた」
――三者三様のきょうだいに人生という旅路の分岐点が訪れる本作にちなみ、ご自身の人生における分岐点はどんなときだったか、またそのときの心境を教えてください。
私は連続ドラマに初めて出演させていただいたのが、「ロングバケーション」(1996年、フジテレビ系)というドラマで、当時18歳でした。舞台が目標でこの仕事を始めたようなところがあったので、当時の私は当然舞台をやりたいと思っていたのですが、「連続ドラマも一つのチャンスだよ」と言われて、「じゃあやらせていただきます」と出たんですね。
だから、あのときあのドラマに出ていなかったら、また違うお芝居の勉強の日々があったと思うし、あれがあったおかげで自分自身が広がったというか、ほぐれた部分もあるし、分かれ道だったなと思いますね。
自分の考えだけで決めるものではないなと思って。いろいろな人の一言だったり、そのレールに乗るか乗らないかでも変わる。それを分岐点と言うのかは分からないですが、一つの選択だったなと思っています。
――新春スペシャルドラマということで、松さんご自身の定番のお正月の過ごし方を教えてください。
お正月は東京でじっとしていることが多いです。今のところお正月にどこかに旅行したことはないですね。うちの家系が歌舞伎をやっていて、1月2日が大体初日なんですね。なので、お正月にどこかに行くという考えが元々ない家で育ったので、初詣もしたことがなかったです。結婚して子どもが生まれてから、近所の神社に初詣をしたぐらい。
でも、お正月の東京って人も車も少なくて、私はとっても好きで。静かだし、空気がきれいで、もしかしたら一番好きかもしれない。なので、東京にいるのは結構好きです。
――最後に、2024年の振り返りと2025年の目標を教えてください。
ここのところ私は舞台を1年に1本程やっていたのですが、2024年はなかったんです。ドラマや映画の1年で、それぞれいい出会いもあり楽しかったですが、一つ作品が終わると、舞台をやりたいなと思う。そう思うことを再確認した年でもありました。
2025年は後半に舞台があるので、元気に過ごせればいいなと思います。健やかに仕事をしたいなと。こういう宣伝活動やお芝居ではない活動も2024年後半は多くて、そういうときこそ健やかにいたいというか。そして、2025年後半の舞台に、元気に臨めたらいいなと思っています。