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ジュード・ロウ52歳の誕生日、「リプリー」で脚光「ファンタビ」“ダンブルドア”役でも存在感「スター・ウォーズ」最新作では“謎の男”好演

2024/12/29 06:10

ジュード・ロウ
ジュード・ロウ※2024年ザテレビジョン撮影

ドラマシリーズ「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」にジョッド・ナ・ナウッド役で出演中のジュード・ロウが、12月29日に52歳の誕生日を迎えた。12月6日から8日までの3日間にわたって千葉・幕張メッセで開催された「東京コミコン2024」のために来日し、ステージ上でだいぶ早めのバースデー祝いをされて照れ笑いしていたが、当日を迎えたということで、ロウのこれまでの俳優としてのキャリアを振り返ってみる。(以下、「スケルトン・クルー」の一部ネタバレを含みます)

映画デビューは「ショッピング」


1972年12月29日に英国ロンドンで生まれたジュード・ロウ。ジュードという名前はザ・ビートルズの名曲「ヘイ・ジュード」とトーマス・ハーディの小説「日陰者ジュード」にちなんで名付けられたという。12歳から演技を始め、17歳の時に高校を中退し、舞台などに出演していた。映画デビューは1993年で、のちに「バイオハザード」シリーズを手掛けるポール・アンダーソン監督のデビュー作である「ショッピング」に出演。自動車窃盗グループのリーダー“ビリー”を演じた。

1997年は大きくきっかけをつかんだ年。「ドリアン・グレイの肖像」や「幸福な王子」などで知られるイギリスの作家オスカー・ワイルドとその恋人アルフレッド・ダグラスの同性愛関係を描いた「オスカー・ワイルド」に出演し、“ポジー”と呼ばれるアルフレッド役を好演。SF映画「ガタカ」でイーサン・ホークやユマ・サーマンと共演し、この作品でアメリカにも進出を果たした。また、クリント・イーストウッドの監督作品「真夜中のサバナ」にビリー・ハンソン役で出演したのも1997年(日本公開は1998年7月)だった。ここではジョン・キューザックやケヴィン・スペイシーらと共演している。

定期的に女性の血を吸わないと生きていけないという医師スティーヴン・グリルシュを演じた主演映画「クロコダイルの涙」(1998年)で存在感を示し、1999年の「リプリー」でその才能を広く知らしめることとなった。「リプリー」は、アラン・ドロンが主演を務めた「太陽がいっぱい」と同じ、パトリシア・ハイスミスの小説を映像化した作品で、主演はマット・デイモンが務めた。ロウはジャズ好きな大富豪の息子ディッキー・グリーンリーフを演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞では助演男優賞を受賞している。

2000年代に入るとその人気も加速し、代表作となっていく作品への出演が増えていった。2001年は、第二次世界大戦時に旧ソビエト連邦の狙撃兵として活躍して英雄視された実在の人物ヴァシリ・ザイツェフを主人公にした「スターリングラード」で主演を務め、シリアスな演技を見せた。同年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督の「A.I.」にロボットの“ジゴロ・ジョー”役で出演。主演のハーレイ・ジョエル・オスメントと同じくらい重要なキャラを演じ、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされた。

「ロード・トゥ・パーディション」(2002年)ではトム・ハンクスやポール・ニューマンといったベテラン俳優と渡り合い、南北戦争を背景にしたラブストーリー「コールド マウンテン」に主演し、アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。この頃になると、演技の高いレベルでの安定感があり、ロウの出演作はどれも評価が高かった。

リムジンの運転手を演じた「アルフィー」や、ジュリア・ロバーツ、ナタリー・ポートマンと共演した恋愛映画「クローサー」、さらに製作にも名を連ねたSFアドベンチャー「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」など、演技の幅もどんどん広がっていく。

ジュード・ロウ
ジュード・ロウ※2024年ザテレビジョン撮影

ファンタジー作品でも存在感発揮


「Dr.パルナサスの鏡」(2009年)や「ヒューゴの不思議な発明」(2011年)のようなファンタジー映画の他、2009年には「シャーロック・ホームズ」でロバート・ダウニー・Jr.とタッグを組み、“ワトソン”役が当たり役となり、2011年に続編「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」も公開された。他にも、「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」では「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみのダンブルドア(ホグワーツ魔法魔術学校の校長)を演じ、印象に残る演技を見せてくれている。そして「キャプテン・マーベル」では、キャロル・ダンヴァースと関わりの深い人物の1人、ヨン・ロッグを演じた。

そして出演最新作となる「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」は、「マンダロリアン」や「スター・ウォーズ:アソーカ」と同じく、ダース・ベイダー亡き帝国崩壊後の銀河を舞台に、4人の少年少女たちとロウ演じるフォースを操る“謎の男”ジョッド・ナ・ナウッドが壮大な冒険を繰り広げるスペース・アドベンチャー。

ジョッドは第2話のラストから登場し、フォースを使って鍵を動かしてみせたりして、ジェダイなのかと思わせるなど、謎多き人物として興味を引かれる存在に。アト・アティンに行くことが目的なのは分かるが、善人なのか悪人なのか分からないところもジョッドの魅力となっていたが、実際には第1話に登場していた海賊の元船長シルヴォだった。さらに、12月25日に配信された第5話では、彼がいよいよ“本性”を現したところで終了した。

もともとロウは少年時代、「スター・ウォーズ」シリーズと出会ったことをきっかけに俳優への道を志した過去を持つ。それだけに、今回初めて「スター・ウォーズ」シリーズへの出演オファーを受けたときのことを聞かれ「オファーをもらった時は信じられませんでした。私がオリジナルの映画を見たのが40数年前で、その時からずっと『スター・ウォーズ』のシリーズが好きでした。世界観が好きでしたし、心の中の特別な場所にいつも『スター・ウォーズ』がいたんです。『スケルトン・クルー』は子どもを主人公にしているというアイデアが素晴らしいと思いましたので、『NO』という選択肢はありませんでした」と熱っぽく語っていた。

今後どういう形で主人公の子どもたちと関わり、どう物語が進んでいくのか期待が高まる。「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」は、毎週水曜にディズニープラスにて独占配信中。

◆文=田中隆信

「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」キービジュアル
「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」キービジュアル(C) 2024 Lucasfilm Ltd.

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/star-wars-skeleton-crew/

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