「おむすび」は大きな自信につながる作品になりました
――座長・橋本環奈さんの魅力を教えてください。
環奈とは2回目の共演なんですが、初めに共演した作品のチームがすごく仲が良かったんです。つながりがある中での再共演でしたが、“朝ドラ”の座長という中でも、本当にありのままで何も取り繕わないんです。人に対しても、作品に対しても、愛がある人だと思います。大変な撮影スケジュールでも、元気じゃなかった時を見たことがないですし、せりふも絶対に入れてきますし。一番先頭に立っている彼女が、一番強く明るく、ありがちな言葉ですがまさに太陽のような存在で現場にいてくれるので「おむすび」のキャスト・スタッフ一同みんなが救われていると思います。
――佐野さんの目標の一つだった“朝ドラ”出演。撮影はまだ続くと思いますが、佐野さんにとってどのような作品になりそうでしょうか。
4月から撮影をしてきましたが、最初は“朝ドラ”に出ている実感があまりなくて。でも撮影をして、本番オッケーだった後にチェックをする映像を見られる時があるんですが、放送時にもあるような“連続テレビ小説「おむすび」”というテロップが付いた映像を見た時に鳥肌が立ったのを覚えてます。「うわ、俺“朝ドラ”出てる…」って実感が湧きましたね。
人生において夢をかなえることは誰しもが出来るわけじゃない。それでもその努力をしなければかなう可能性はゼロになってしまう。目標に向かって頑張ったことで一つの目標をつかみ取れたことは本当に大きな自信になりましたね。これから先、後輩にもその気持ちを伝えていけたらなと思わせてもらえた作品になりました。
――大きな山場でもあった13週について、さらに今後の見どころを教えてください。
13週は見どころしかなかったと思います。翔也の人生の中でも一つの大きな転換期で、大きな夢を諦めざるを得ない状況、そして結と人生を歩む決断をすることになります。特に結とのプロポーズのシーンは印象に残っていますね。本当は(福岡・)糸島で撮影をする予定だったんですが、僕が雨男過ぎて(笑)、根本(ノンジ)さんが改めて台本を書いてくれてセットで撮ることになったんですよ。
環奈はすごく器用な俳優さんなので、本番前もあっけらかんとしているのにいざ本番が始まるとぐっと集中してお芝居をするタイプなんです。でもそのシーンだけは、どこかにサッと消えて一人で集中しているタイミングがあって。僕が環奈と出会って初めて見る姿でしたね。その後の翔也と結のお芝居が本当に良くて、あの時のあの空気感は忘れられないものになりました。
今後、翔也の仕事は注目してほしいです。翔也が野球を諦め、星河電器で頑張っているんですが、その後もいろいろと思うことがある中で仕事がどうなっていくのか見ていただきたいです。また翔也と結の家族が2人なのかどうなのかも(笑)、楽しみにしていただければと思います!