コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「ピッコマ」にて連載されている漫画『あの子の瞳が見てみたい』(KADOKAWA刊)第1話をピックアップ。作者である漫画家のアヅミ イノリさんが、2024年12月7日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、6000件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではアヅミ イノリさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
“後ろのゴリラ”のせいで彼の目元が見えない…
大学で、「課題出してから帰ろ」と思いながら歩いているのは騎士峰サキ。課題に誤字が無いかを確認をしながら歩いていた。すると、前から歩いてきた姫崎ユウリとぶつかって倒れてしまった。お互いに謝るサキとユウリ。
ふとサキが顔を上げると、ユウリの背後でユウリの目元を隠すゴリラのような男の存在に気づいた。おもわずサキが「不審者…?」とつぶやくと、わざとぶつかったわけではないと焦り始めるユウリ。
「いや後ろ…」とサキが否定すると、「後ろ?だれもいませんけど…」とユウリに言われてしまう。その一言でサキは、周りにいる人が、ユウリの背後にいる男について何も触れていないことに気づく。
ユウリは自分の背後にいる男の存在には気づいていないようで、サキに怪我がないかを心配していた。一方、サキは背後の男のことが気になっている。
男が守護霊か何かだと思ったサキ。「あなたの後ろに…」と、男の存在をユウリに教えようとした時、先のすぐ後ろで窓ガラスにヒビが入り、あたりは騒然とする。サキが男の方に目を向けると、鋭い眼光を向けて、余計なことは言うなと言わんばかりの表情をしていた。
そんな中、ユウリは後ろにいた男女に体をぶつけられてしまう。しかし、男女は謝らずに通り過ぎていこうとする。サキが思わず「人にぶつかったなら謝りなよ」と、気づかなかったと謝る男女。
男女の反省していなさそうな態度に怒りを覚えたサキは、ユウリに何か言い返させようとする。しかし、ユウリの忽然と姿を消していた。
その翌日、サキはユウリと大学で再会。書類を提出する場所が分からず困っていたユウリのために、道案内をしてあげることになった。
そして「お礼にお昼奢らせてください!」というユウリの誘いで、一緒にご飯を食べることになった2人。お互いの自己紹介をしたり、お互いに悩みを打ち明けていると…。
この漫画を最後まで読んだ人たちからは「ゴリラ男の圧やば」「他の人には見えてないんだ…」「目元隠しても隠しきれないイケメン」「目で訴えかけてくるゴリラ男おもろい」など反響の声が多数寄せられている。
友人の「守護霊に目隠されてるよ」という言葉から思いついた本作の設定
――『顔が見えない彼の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
担当さんに「描きたいものを描いてみましょう!」と言っていただき、好きな要素を書き出していった結果、この作品ができました。
――ユウリの瞳を隠しているのは幽霊という設定とのことですが、この設定はどのように思いついたのでしょうか。
だいぶ昔、友人に「守護霊に目隠されてるよ」って言われたことがありまして…そこからですね。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
ユウリ(顔が見えない男性)の顔が見えそうで見えないところを魅力的に描けるようこだわりました…!
――ユウリの背後の幽霊が、サキに無言の圧をかけているシーンが個人的にお気に入りです。特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ユウリがサキの兄の腕を引っ張って階段から落ちるのを助けた後の「(ちょっとときめいた自分が)許せないッ!!」がお気に入りです(3話参照)
――作画の際に特に意識していることはありますか?
男女の体格差、キャラクターごとの手の描き方など気をつけてました。
――今後の展望や目標をお教えください。
誰かの心に残るような作品づくりがしたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも漫画を読んでくださってる方々、ありがとうございます!これからも何かしらを届けたいと思うので何卒よろしくお願いいたします。
『あの子の瞳が見てみたい』を読む
作者X(旧Twitter):アヅミ イノリ
▼「ピッコマ」で連載中の漫画『あの子の瞳が見てみたい』はこちら▼
https://piccoma.com/web/product/124779?etype=episode