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中田敦彦、これまでの歩みを通して培ったプレゼン力で報道番組へ臨む「私にとってのM-1ですよ」<報道の日2024>

2024/12/28 08:00

中田敦彦
中田敦彦(C)TBS

M-1戦士たちへの深いリスペクト「ネタなんてとてもじゃないけどできない」


――今回の番組では「今だから話せる“禁断ニュース”」が大きなテーマとなっていますが、中田さんの「今だから話せる“禁断ニュース”」はありますか?

私はもうデビュー時から黒歴史が全部出ちゃってますから(笑)。黒歴史しか無いんですよ。これが若手の頃だけだったら良いんですけど、数年前まで黒歴史ですから。“禁断ニュース”は何ですかね…。「M-1」をめっちゃ見たって感じですかね(笑)。めちゃくちゃ面白かったです。

もちろん令和ロマンすごいなと思いましたね。しゃべくり漫才の後に漫才コントやって、その上であれだけ盛り上げて。トップバッターで(あれだけできるのは)もう奇跡。あんなこと芸人だったら絶対できないってわかります。あんなに難しいことやっているコンビがいるんだなってビックリしました。

バッテリィズは好きになっちゃいましたよね。「面白い、このキャラクター」って。やっぱり好きになったら笑いやすいし、「この人あんまり好きじゃないな」と思ったら笑いづらいじゃないですか。だから今回見てみんな好きになったんじゃないかな。すごい魅力的で。

最終決戦の3組も素晴らしかったですけど、エバースも文学的だったし、知的でしたよね。決勝出た感じでこんなに熱く喋ってますけど、出てないですからね(笑)。10年間敗退しているんで何とも言えないですけど。

審査員席も若林(正恭)さんとか、ノンスタの石田(明)さんとか、先輩ですけど同じ時代を一緒に頑張ってきた芸人さんが入っていて、審査員も応援していました。「大変な審査だろうけど、頑張って!」という気持ちで、とても楽しかったです。

――令和ロマンの高比良くるまさんは「尖っている」と言われることも多いですが、若手時代非常に尖っていた中田さんはそうした言動をどのように見ていますか?

言いたいのは、尖ったら損!(笑) 誰が言ってるんだって感じですけどね。

――世間の皆さんの印象として、中田さんはまだ「尖っている」と思っている方もいらっしゃると思いますが、ご自身の中でそれが変わったきっかけなどはありましたか?

炎上したから(笑)。当時は「尖っていた」というよりは、思っていることを言うのが正しいと思ってたんですよ。うそをつくのは良くないと。なので言い切っていたんです。自分の中では(炎上に対する)わだかまりのようなものは無いんですけど、今はなるべく直接的なことを言わないという、「ハリー・ポッター」的な世界観頑張ってます。

あと、「うそってある程度必要なんだな」と思いましたね。よくよく周りを見たらみんなそうやって頑張ってるなって。この社会はそういう風に回っているんだから、「うそとは人間の叡智」なんだなと思いました。なるべく頑張って思っていることも言いつつ、「言わなくてもいいことは言わなくていいんじゃないか」という境地に至りました。

――「M-1」を見てもう一度「お笑いをしっかりやりたい!」など、刺激を受けた部分はありましたか?

いやいや、むしろ逆ですね。「これは無理だな、ネタなんてとてもじゃないけどできないな」と思いましたね。皆さん1年間研鑽を積んであそこに立っている選手たちというか。オリンピックみたいなもので、私も審査員の皆さんの方が世代は近いですから、懐かしんで見ている感じでした。私には私の今の戦いがあると思っているので、清々しい気持ちで見ていました。

見どころは10分×4コマのプレゼン「私にとってのM-1ですよ」


――番組の中で中田さんのコーナーもあるそうですが、具体的にどのようなことをやられるのでしょうか?

VTRはシリアスで深刻なものも多いんですが、私はそれだけじゃなくて、時代の移り変わりの中で「大変な事件も後に良いものを生んでるよ」とか、ちょっとポジティブになれるような情報をプレゼンテーションしていきます。そちらも知的な内容にできるんじゃないかなと思っています。

「その時代があったから今があるんだ」とか、「そのニュースってここに繋がるんだ」とか、そういうちょっとした“アハ体験”ができるというか。明日から言いたくなるような話を取り上げていきます。

YouTubeの動画と比べると短いですけど、ひとネタ10分くらいのプレゼンテーションはテレビ尺で言うと結構大きいですし、それも4ブロック頂けるので、6時間半のうち40分私がしゃべっているはずです。VTRも面白いですけど、合間のプレゼンテーションも非常に濃いものをやらせていただこうと思っていますので、ぜひご注目いただければ。

テーマはスタッフさんと協議して「これがいいんじゃないか」と決めています。プレゼン見ていただいて「ここカット」とか「ここ伸ばす」とかダメ出しを頂いて。漫画家と編集者のやり取りみたいな感じです。普段は自分で一発撮りしたものをそのまま放送しているので、すごく新鮮ですね。

実際(やり取りを重ねることで)良くなっていくんですよね。「確かにここいらないな」とか「もうちょっとこれ入れたら面白くなるな」とか。そういうコラボレーションがとても面白いので、クオリティーの高いものが出せるかなと思います。

準備も1~2カ月前からしていますし。YouTubeだとこんなに長い期間準備をすることはないんで、すごくやりがいがあります。私にとってのM-1ですよ。うちはネタ4本ありますから。一人で10分ネタ4本ですよ? 大変ですよ(笑)。

中田敦彦
中田敦彦(C)TBS

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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■「報道の日2024」
2024年12月29日(日)朝9:54-昼4:30
TBS系にて放送
https://www.tbs.co.jp/houdounohi/
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